ありがたいことに配信以来、好評をいただいている『実践的種牡馬事典』なんですが、先日こんなメールをいただきました。

メルマガ購読させて頂いている者(匿名希望)です。

この度は種牡馬辞典について、1点お願いしたいことがあり、メールさせて頂きました。それは、主要10種牡馬だけでも、「牡馬」と「牝馬」に分けてデータを取って頂けないか、ということです。

牡馬と牝馬では、求められるものが全く違うというのは常々ブログでも拝見するところであります。それならば、産駒の性質(得意コースなど)も性別によって全く違うものになることが多いのでは、と感じます。

ネオユニヴァースやステイゴールドなんか性別によって産駒のG1成績が全く違うのもその例ではないでしょうか?

貴重なご意見、ありがとうございます!

そうなんですよねー。おっしゃるとおり、ネオユニヴァースやステイゴールドは牡馬と牝馬で結構違いが出ますからこの辺りもカバーしていきたいですね。

集計するのに相当時間がかかるのですぐに、というわけにはいきませんが(すみません)、対応していきたいと思っています。年末にデータ整理を行うので、そのときにフォーマットをマイナーチェンジしてやっていきましょうかね。

ただせっかくいただいたご意見なので、今なんとかならないかなぁと考えた挙句……

メルマガ購読特典の『実践的種牡馬事典〜芝重賞分析編〜』の項目に性別別の項目を追加することにしました―!

比べてみると結構違いがあるので、ぜひ見てくださいね〜。



セントライト記念有力馬の期待値

で、せっかくなのでセントライト記念に出走する有力馬たちの性別別の期待値を出してみました。牡馬編、ということですね。

早速、見ていきましょう〜!

ディープインパクト(B+)
出走馬:グリュイエール、サトノラーゼン、スモークフリー、レッドライジェル

ディープインパクトは貫禄の結果ですね。牡馬ではキズナ、ディープブリランテといったダービー馬を輩出、牝馬でもジェンティルドンナやヴィルシーナらを出しています。この馬に関しては性別による期待値の差はあまり無いですね。

ステイゴールド(A+)
出走馬:ジュンツバサ

ステイゴールドは牡馬の大物を出す種牡馬として知られていますよね? オルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニーなどなど。反面、牝馬の大物となると……。最近は2歳牝馬の重賞好走が“トレンド”になっていますけど、全体の期待値はあまり高くないんです。ということで、牡馬は買いですね。

ネオユニヴァース(D+)
ブライトエンブレム、ブランドベルグ

代表産駒はヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、デスペラードなど牡馬の大物が目立ちます。一方、牝馬の活躍馬はイタリアンレッドくらい。牡馬の活躍馬が出やすいのは間違いないわけです。

と、ここまで牡馬で強調できる種牡馬が多いんですが、あまり強調できない種牡馬が1頭います

その馬の名(D)は↓↓(ランキング内で『アルファベット→馬名』の順で記載)

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この種牡馬、牝馬の期待値が「B+」なのに対し、牡馬の期待値は「D−」とかなり落差があります。実際に代表産駒を見てみると、GI勝ちは牝馬のみ。あまり牡馬の重賞で期待をかけたいタイプではないということです。

今回、そこそこ穴人気しそうな仔が1頭いるので扱いに関しては少し悩もうと思います。菊花賞への権利を取りたいと思うので勝負気配はありますが、期待値的にはどうなんでしょう。。少なくとも軸にはしたくないかなぁというのが現時点での見解です。