今回は有馬記念2015の検証をしていきます。

ゴールドシップの引退レースですが、1番人気に支持されそうなのが菊花賞3着のリアファルです。(なんでこの馬が1番人気になりそうなのか、ちょっと良くわからないんですが)

この馬、買ったほうがいいのか、それとも嫌ったほうがいいのか? どっちだと思いますか?

僕の中で結論は出ています。



リアファルの不安要素

結論からいうと、リアファルを積極的に買うことはありません。理由は2つ。

・前走の菊花賞が絶好の条件だったこと
・血統的に期待値が低すぎること

まずはひとつ目から説明していきましょう。

千載一遇の好機だった菊花賞

リアファルにとって、菊花賞は最高の条件が揃ったレースでした。ここではメルマガで配信した全頭診断の内容を引用します。少し長いですが、お付き合いください。

8−17 リアファル
【父】ゼンノロブロイ 【母父】エルコンドルパサー
【血統】A 【データ】A 【展開】A
【総合評価】A

当初は嫌おうと思っていましたが、
調べていくとなかなか嫌えない馬だという結論が出てしまいました。

ゼンノロブロイ産駒で長距離を走る馬は

マカニビスティー
トレイルブレーザー
ルルーシュ
ステラウインド

この辺り。この馬たちには“ある共通点”がありました。

それは、「母系にリバーマンやリボーを持っていた」という点です。

リバーマンは欧州のマイル〜中距離で活躍。
キングジョージで3着になった実績もあります。
種牡馬としては凱旋門賞馬デトロワらを輩出。
スタミナに優れた血であることは間違いありません。

リボーは「史上最も偉大なサラブレッド」と言われる
セントサイモンの系統で、
16戦16勝、凱旋門賞連覇という底知れない力を持った馬。

この血が母系に入ることで、
長距離で走るスタミナを補完しているんです。

マカニビスティー
母父ブライアンズタイムの母父がリボー系
母母母父もリボー系

トレイルブレーザー
母父フォーティナイナーの母父がリボー系
母母母父リバーマン

ルルーシュ
母父ハイエストオナーの母父がリバーマン

ステラウインド
母父スピニングワールドの母父がリバーマン
母母父バンブーアトラス(リボー系)

といった具合です。

リアファルは母母父リバーマン、
さらに母母母父リボーと、
母系に2つとも強調できる血を持っているんです。

エルコンドルパサーにしてもスタミナがありますし、
父サンデー系×母系スタミナ血統という
理想的な配合をしています。

ゼンノロブロイがトライアル血統というのは気になりますが、
ここまで強調できる血のオンパレードだと
評価を上げるしかないでしょう。

強調できる神戸新聞杯の勝ち馬、
前にいける脚質など、血統以外のプロフィールも◯。

思えばダート実績のあるゼンノロブロイ産駒といえば、
マカニビスティーが天皇賞春で4着になっています。

人気ですが、買わなければいけない1頭です。

以上になります。菊花賞がこれだけ条件が揃ったレースだった。事実、しっかりと3着を確保して見せました。

もっとも、違った見方もできます。これだけ条件が揃ったレースだったわけですが、勝つことができなかった。1番人気3着と、人気を裏切っている。

つまり、「GIを勝つポテンシャルを秘めていないのでは?」と考えることができます。

ゼンノロブロイ産駒の呪縛

もう一つのマイナス要素はゼンノロブロイ産駒ということです。

ゼンノロブロイはディープインパクトやキングカメハメハに比べて瞬発力がないため、GIでは頭打ちになることが多い。特に牝馬よりズブい牡馬は、GIになると勝負にならないんです。

ゼンノロブロイ産駒の牡馬のGIにおける成績は(0−1−2−28)

リアファルの菊花賞とペルーサの天皇賞秋×2以外は惨敗しています。

特に中山の重賞は鬼門中の鬼門です。

ゼンノロブロイ産駒の牡馬の中山重賞における成績は(0−0−0−28)

未だかつて、1度も馬券に絡んだことがありません。2着は4回あるものの、うち2回は重馬場開催(=特殊条件)、うち1回は3番人気4着と、人気を裏切っています。

要するにリアファルの置かれている状況というのは……

・前走が最高の条件
・今回は苦手な舞台(条件悪化)
・それでいてオッズ的な妙味なし

菊花賞は地力を見せたレースではあったので中穴くらいの人気ならおさえてもいいかな―とは思います。が、1番人気ですからね。ヒモ以上の評価はできないでしょうし、できれば消えてほしい人気馬、という立ち位置が妥当なのではないでしょうか?

最終的には前日の馬場を見て判断しますが、今のところ厚く買う予定は全く無いですね。

なお、穴馬候補となるのは以下の馬たちです。

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