まず数ある予想法の中でどうして血統予想がオススメできるのか、書いていきましょう。
競馬はブラッド・スポーツです。血統を知れば知るほど競馬が面白くなりますし、楽しくなります。血統を知ることは競馬の歴史を知ることとほぼイコールなんですね。予想の勉強をしていけば競馬の歴史を知ることができる。まさに一石二鳥というわけです。
そして何より、予想のツールとして優れています。
予想法っていうのは、「過去・現在を見るもの」がほとんどです。
能力予想→過去のレースを見て能力の最大値を比較
調教→過去のレースの走りと調教内容を見て予想
データ予想→過去のデータを見て予想
騎手予想→過去の実績、傾向を見て予想
パドック、返し馬→現在の状態を見て予想
「過去・現在を見る予想」も突き詰めれば素晴らしい予想法になると思います。僕自身もやっているので否定するわけではありません。
ただし、「過去・現在を見る予想」は他の人とかぶる可能性が高いんです。馬柱の近走に「1着、3着、2着、2着」なんて文字があったら、買いたくなりますよね? それが人間の心理というものです。
しかし、競馬予想は競馬ファンとの資金の奪い合いです。奪い合いなのに、予想がかぶっていたら元も子もありません。だから、かぶる予想法というのは好ましくないんです。
特に最近はファンが玄人化しているので、前走明らかな不利があった馬なんかは人気になりやすい。だから「過去・現在を見る予想」は限界があると思うんです。データ予想なんか特に。
一方、血統は……
未来を見る予想
なんですよ。その馬が秘めたポテンシャルが分かるので、「前走負けていてもこの血統ならパフォーマンスを上げるはず」という予想が立てられる。周りと一味違った予想ができる。それって面白いと思いませんか?
最近は血統予想の権威でいらっしゃる亀谷さんのテレビ出演の機会も多くなり(笑)、血統予想がメジャー化してきているんですが、まだまだ妙味のある予想法だと思います。
何より前走大敗している馬が走ることを見抜けたら、楽しいじゃないですか!
サッカーだって、メッシやC・ロナウドがうまいのは誰だって分かります。彼らを見て楽しむことを否定するつもりはありません。ただ、よりコアな楽しみ方をするなら、下部組織から上がってきた選手に焦点を当てたいじゃないですか? そのほうが「俺、あの選手、ユースの頃から見ててさ」って自慢できますし。
まぁそういう自慢をすると嫌われがちなのでやめたほうがいいでしょうが(笑)、楽しみ方としてはかなり魅力的だと思いませんか?
・競馬への理解が深まる
・血統背景を知れば競馬がもっと楽しくなる
・未来を開拓できる予想法
血統予想をオススメする理由は、そんなところですね。
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