【第2章】血統予想の基礎講座〜魅力と欠点〜へ
血統予想というのは大まかに分けると4つのメソッドがあります。
・種牡馬を知る
・重賞など特定のレースの好走血統を知る
・コース傾向を知る
・馬場傾向を読む
一つ一つ、見ていきましょう。
種牡馬を知る
個々の種牡馬の特徴をつかむことが血統予想の“王道”です。
・ディープインパクト産駒は昇級戦に強い
・ステイゴールド産駒は内枠だと期待値が上がる
・ハーツクライ産駒は重賞の1番人気だと勝ち切れない
などなどですね。1頭の種牡馬を極めることができたら、それだけで勝てるようになります。前走1着で重賞初挑戦のディープインパクト産駒だけ勝っていれば大体当たりますからね(笑)。
よって、これが血統予想の基礎になります。
ただし、いわゆる“マイナー種牡馬”はサンプルが少なく、傾向をつかみにくい場合があります。なので、強力な予想法ではありますが、これだけですべてのレースを当てることは難しいわけですね。
メリット
→1頭の種牡馬を極めれば競馬で勝てる
デメリット
→サンプルの少ない種牡馬の傾向をつかみにくい
重賞など特定のレースの好走血統を知る
そこで登場するのがレースの特徴をつかむ予想法です。重賞など、毎年同じような条件で走るレースは血統傾向に偏りが出ます。それを加味して予想することで、激走馬が見えてくるわけです。
・ダービーはダービー馬の産駒が中心
・有馬記念はとにかくステイゴールド産駒が買い
・七夕賞はひたすらニジンスキーの血を持つ馬を狙う
といった具合ですね。
ただし、重賞になると明らかな血統の偏りは新聞などでも大きく取り上げられますから、人気になる傾向にあります。その点は注意したいですね。
メリット
→傾向が出やすく、狙いやすい
デメリット
→狙いやすいがゆえに人気に反映されやすい
コース傾向を知る
過去数年の傾向を集計して、各コースで特定の血統の産駒が激走していないかを調べる方法ですね。
・東京1800mのフジキセキ、メイショウサムソン
・新潟1000mの父ノーザンダンサー系
・阪神芝1400mのグレイソブリン系
などなど、特定の血を持つ馬がやたら走るコースは多いです。「前走2秒差の負け」みたいな馬が平気で巻き返してきますから、チェックしておいて損はありません。
ただこの方法は血統予想というよりデータ予想に近いので、集計がしやすく、人気になりやすいデメリットがあります。また、過去数年のデータに基づく理論のため「今の馬場」に対応できないケースが多いです。その点は注意しましょう。
メリット
→特定の種牡馬や系統をチェックすることで簡単に馬券に反映できる
デメリット
→データ予想に近く、人気しやすい
→今の馬場に対応できない
馬場を読む
最後にして一番大事なのが「馬場を読むこと」です。馬場に明らかなバイアス(偏り)が生じていれば、特定の血を持つ馬がまとめて激走します。「その血を買っていれば自動的に当たる」ような状態になるわけですね。
“血統のトレンド”をつかむことは「どんな種牡馬、系統を買えばいいのか」という血統予想の根幹に関わってくることなので、常に血統傾向を読む意識を持っていきましょう。
ただし、トレンドをつかむことはとても難しいんです。土曜日と日曜日で馬場が一変するようなことも珍しくありませんからね。天気によっても変わりますし。
あまりトレンドを追い過ぎても“後追い”になって逆に当たらないこともありますから、そのあたりは他のファクターとのバランスを考えて、取り入れていくべきでしょう。
メリット
→特定の血を持つ馬がまとめて走りやすく、爆発力がある
デメリット
→馬場が一変すると全く当たらなくなる