今回はホープフルステークス2015の検証をしていきます。

前回は予想のポイントについて書いたので、出走予定馬と照らしあわせていきたいと思います。

どの馬が買えるのか、買えないのか、見ていくことにしましょう!



ホープフルSの出走予定馬と予想オッズ

人気 馬名 予想オッズ
1 ロードクエスト 2.2
2 バティスティーニ 3.2
3 ハートレー 7.3
4 ブラックスピネル 7.8
5 アドマイヤエイカン 8.1
6 プランスシャルマン 14.0
7 ブレイブスマッシュ 15.7
8 ディーマジェスティ 48.3
9 ノガロ 87.6
10 プレイヤーサムソン 111.2
11 クラウンスカイ 177.9
12 ネコダンサー 210.5
13 ラブレオ 218.2
14 オンザロックス 223.4
15 ダイチラディウス 325.1
16 ポロス 725.3

こんな感じですね。では、上位人気馬を見ていくことにしましょう。

ロードクエスト

新潟2歳ステークスを圧巻のパフォーマンスで勝ったマツリダゴッホ産駒。

クラシックを意識してホープフルSに回りましたが、朝日杯FSに出ていたらリオンディーズやエアスピネルと叩き合いを演じていたことでしょう。

当然ここでも有力候補になります。

ただし、不安要素がないわけではない。むしろ、血統的な観点から見ると大きな不安があることが分かります。

まずマツリダゴッホ産駒は“距離の壁”があります。今までの産駒を見ていくと、大体1800mまでこなすけど、それ以上になるとパフォーマンスを落とす馬が多い。

事実、マツリダゴッホ産駒は2000m以上のレースでわずか2勝しか上げていません。しかもどちらも未勝利戦。500万条件以上になると(0−1−2−26)と全く走っていません。

前走が恵まれすぎていたことも気になります。マツリダゴッホ産駒は道悪で期待値が上がるので、稍重という舞台設定は恵まれていました。良馬場の重賞では期待値が下がるので、その点でどうか。

最後に意外過ぎる事実を指摘しておきましょう。マツリダゴッホ産駒は意外と中山で走らないんです。なんと、今までわずか2勝しか挙げていません。1000万条件以上になると(0−1−1−12)。

極端な人気薄を除外して10番人気以内に絞った時の勝率は3.3%。これは全場の中で函館に次ぐワースト2位の数字です。

「力が違う」と言われればそれまでですが、断然の1番人気になることが予想されるだけに、見逃せない要素だと考えています。

バスティアニーニ

デビュー戦から圧勝続きのキングカメハメハ産駒。

キングカメハメハは芝ダート兼用種牡馬で当レースの傾向に合致しています。また、朝日杯FSでもそうでしたが、キングカメハメハ産駒は母系のスケール感を素直に伝える種牡馬です。お母さんのバプティスタは4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)3着、秋華賞5着などの実績があるため、ここで格負けすることはないでしょう。

素直に高評価して相手として買うことになるでしょうね。

ハートレー

デビュー戦を勝利で飾ったディープインパクト産駒。

ディープインパクト産駒ということで初重賞の期待値は高いですね。母は米GI馬ということでポテンシャルも問題なさそう。ディープ産駒としては480キロを超える馬なので、馬力の求められるレースに対応できてもおかしくなさそう。

あとは人気によって扱いを決めようかな、と思います。

ブラックスピネル

オープン特別2レースを連続して好走してきたタニノギムレット産駒。

この馬に関してはとにかく過去2走の内容がよかった。タフな阪神で行われた野路菊Sで2着、軽い京都で行われた萩Sで1着。どちらも好タイムで走破しました。能力が高くなければできない芸当です。

タニノギムレット産駒自体の期待値は低いんですが、近親にクリソライトやアロンダイトがいる血統ですし、悪くないんじゃないでしょうか。

アドマイヤエイカン

札幌2歳ステークスを勝ったハーツクライ産駒。

ハーツクライ産駒は晩成血統なので2歳重賞ではそこまで推せないんですが、2000m以上となると話は変わってきます。今まで5頭走って(2−0−2−1)。唯一の着外は4着と、4着内率100%なんですよね。

前走は大幅馬体重増+距離延長というハーツクライ産駒にとって厳しい条件でしたから、今回は上積みを見込めそう。叩き2戦目ですが、他に人気になる馬がいそうなので、あまり過剰な人気にならなければ本命候補と考えてもいいかもしれません。

上位はこんな感じです。

なお、穴馬候補の1頭になるのがこの馬でしょう。

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前走は外枠が不利なコースで終始外外を回りながら力でねじ伏せました。レースレベルは高く、2着馬は先週の中山芝2000mの未勝利戦を楽勝しました。昇級戦になりますが、通用するはず。