目次

【序章】本気で競馬で勝ちたい人へ…今さら聞けない競馬で勝つための方法
【第1章】競馬で負ける理由
【第2章】競馬で絶対に負けない方法
【第3章】競馬で勝つための方法
【第4章】勝ち組の馬券のポリシー
【第5章】1番人気を本命にしない理由
【第6章】人気馬からのトリガミ馬券は買った時点で負け
【第7章】競馬は努力を裏切らない/その1
【第8章】競馬は努力を裏切らない/その2

本編

ではどんな人が「勝ち組」になり、どんな人が「負け組」になっていくのか?

まずは私の根幹にある考えを述べておこう。それは……

人気馬からのトリガミ馬券を買う者は「負け組」

ということだ。

競馬は「回収率75%のゲーム」だから、負ける確率のほうがはるかに高い。

というか馬券を購入した時点で25%負けているし、100%負けるリスクも高い。

そんな中で、的中しても1000円が1000円にしかならない馬券を買っているようでは年間を通じて勝つことはできない。

ただでさえ負けのリスクが高い競馬において、予想があたって的中した際には、確実に資金を回収しておく必要があるからだ。

例えば、2013年の有馬記念を振り返ってみよう。

このレースで圧倒的な一番人気に支持されたのはオルフェーヴルだった。単勝は1.6倍。当然、馬連もオルフェーヴルから売れている。

この時、ある競馬解説者は本命オルフェーヴルの相手に6頭も7頭も選んでいた。

この解説者が、実際にどのような馬券は買ったかは知らない。だが、この解説者が明らかに「負け組」であることは簡単に分かる

仮にオルフェーヴルを軸に7頭へ流したのだとしたら、最低でも700円かかることになる。

結果、レースはオルフェーヴルが快勝してウインバリアシオンが2着となり、馬連は860円となった。

700円購入して860円戻ってきたのだから収支はプラスだ。

だが、こういう馬券を買う人間は、年間回収率で100%を超えていることは、まずあり得ない

理由は以下の3つだ。

・オルフェーヴルが飛ぶリスクがあること
・ヒモが抜ける可能性があること
・上記のリスクを負った上で返ってくる金額が見合わないこと

まずオルフェーヴルが飛べばすべてが台無しになる。オルフェーヴルが鉄板だったとしても、出走頭数は16頭だったのだから、オルフェーヴルを抜いた15頭に2着になる可能性があったことになる。

となると、単純な確率の話として、馬券を購入した頭数(7頭)より、購入していない馬の頭数(8頭)のほうが多いことになる。買った馬が2着に来る可能性は50%にも満たなかったわけだ。

的中の可能性が50%にも満たない馬券だったにもかかわらず、当たっても賭けた額と同額程度しか戻ってこない。(実際にはオルフェーヴルが飛ぶ可能性もあるわけだから、確率は更に低い)

こんな「ハイリスクローリターン」の馬券を買っていたら、年間でプラスになることは不可能だ。

ウインバリアシオンではなく、人気薄が突っ込んできたらもっと配当が得られたかもしれない。ただ、オルフェーヴルが軸の時点で、配当などたかが知れている。

オルフェーヴルを軸にするのであれば、相手は人気薄のみ、もしくはウインバリアシオン1点(多くても2点)勝負くらいでないと、リスクと配当のバランスがよくないし、割に合わない。

軸を人気薄の馬にして、相手に人気馬が来てしまって結果的にトリガミになってしまうのは仕方がない。高配当を得る可能性があったわけだから、チャレンジするに値する買い方と言えるだろう。

しかし、人気馬を本命にしてはじめからトリガミ程度の払戻しか得られないことを分かっていながら、配当の低い馬券を買うことは明らかに得策ではない。

まとめると、競馬のリスクの高さを考えると、トリガミ馬券は買うだけ無駄な馬券ということになる。

トリガミ馬券を買うぐらいなら
自信のある買い目を買い足せ!

それが、年間で考えればプラスにつながっていくことは、明らかだ。