今回は共同通信杯に出走するドゥラメンテについて書いていきたい。
母アドマイヤグルーヴ、母母エアグルーヴという超良血馬は前走のセントポーリア賞で脅威のパフォーマンスを披露した。
果たして、その強さは本物なのだろうか?
ドゥラメンテの可能性
結論から言えばドゥラメンテが重賞を勝つのは時間の問題だろうし、GIを勝てる器だと評価している。
2歳時からその才能は突出していた。セントポーリア賞を見た後の“後出しジャンケン”でないことは、昨年末に書いた2015年のクラシック番付を見てもらえれば分かるはず。
日本ダービー2015予想│JRAクラシック番付!出走予定馬は?
今年のダービー馬候補の3番手に挙げたかいがあったというものだ。
さて、ドゥラメンテはどの程度すごい馬なのか? 今回は走破タイムに着目してみたい。
まず未勝利戦の1分47秒5は、未勝利にしては超秀逸なタイムだ。馬場によっては出るタイムであるものの、2着に1秒差をつけての快勝というのだから価値が高い。
そして前走のセントポーリア賞では1分46秒9という驚くべきタイムを叩き出した。
単純な比較はできないが、前日の古馬1000万条件が1分47秒1だった。このレースは逃げ馬が飛ばしたため、タイムが出やすい展開だった。にもかかわらず、ドゥラメンテの方が走破タイムは速い。
さらに言えば2走連続で1分47秒5を切るタイムを出した点が高く評価できる。
2005年以降、以下の条件に該当する馬は後のGIですさまじい成績を残した。
・3歳2月までに中央4場の芝1800mを1分47秒5を切るタイム、かつ2着に0.2秒差で走破
・前走勝利
・サンデーサイレンスの血を保持
3歳の2月までに1分47秒5を切るというのは相当優秀。さらに2着に一定の差をつけ、連勝でそのタイムを叩き出すというのは、フロックでなかった証明といえる。
そしてサンデーサイレンスの血を持っているというのは、クラシックへむけた成長力があるということだ。(早熟な米国ダート血統だと3歳で枯れてしまうため)
この2つの条件を満たした馬は過去10年で9頭。
ヌーヴォレコルト(秋華賞馬)
トゥザワールド(皐月賞、有馬記念2着)
コディーノ(皐月賞3着)
ジェンティルドンナ(GI7勝)
サダムパテック(マイルチャンピオンシップ馬)
ディープサウンド(特になし)
リルダヴァル(NHKマイルC3着)
フサイチアソート(特になし)
フサイチリシャール(朝日杯FS馬)
ご覧のとおり、そうそうたるメンバーだろう。該当馬9頭のうち、4頭はGI馬、さらに3頭はGIで馬券に絡んでいる。
ドゥラメンテの血統背景を考えれば、ここで枯れていくはずがない。
キングカメハメハ×サンデーサイレンスというのは底力不足に陥りがちで、GIで勝ちきれていない。しかし、アドマイヤグルーヴやエアグルーヴを母系に持っていることを考えると、そのジンクスすら克服できるのではないかと期待したくなるところだ。(エピファネイア=シーザリオがシンボリクリスエスの呪いを打ち破ったように……)
まとめると、ドゥラメンテがGI級の力を持っていることは、歴代の馬たちと比較しても明らかだ。出走してきた際には、評価せざるを得ないだろう。
なお、そんなドゥラメンテを差し置いて、現時点で本命候補だと考えているのはこの馬。
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この馬も2歳時に秀逸なタイムをたたき出していることに加え、ここ2走は全く向かない舞台で善戦した。得意な舞台に戻る今回は、一変があってもおかしくなさそうだ。