今回はシンザン記念の好走の条件を見ていこう。

“グリーンベルト”が発生する1回京都開催では簡単なファクターで好走馬を見分けることができる。枠順と脚質を見れば、好走馬が見えてくるのだ。

枠順の明暗

例年、1回京都開催は内枠が絶対的に有利だ。先週の京都金杯を振り返ると、今年も同じような傾向であることが分かる。

1着 ウインフルブルーム 2枠4番 4角1番手
2着 エキストラエンド 1枠1番 4角6番手
3着 マイネルメリエンダ 1枠2番 4角3番手
4着 フルーキー 4枠7番手 4角5番手
5着 グランデッツァ 4枠8番 4角2番手

ご覧のとおり、内枠で先行した馬が上位を独占していた。

事実、シンザン記念では枠順によって明確に成績の差がでている。過去10年を見てみると……

1〜4枠(7−8−6−42)
5〜8枠(3−2−4−75)

ご覧のとおり、圧倒的に内枠に入った馬が良い成績を残している。言い方を変えれば、基本的に内枠に入った馬しか勝負にならない。どんなに好走条件に合致しても、外枠に入った時点で大幅に割引しなければならないのだ。

では、外枠に入りながら好走できたのはどんな馬だったのか?

不利を緩和する脚質

ここで鍵になるのが「脚質」である。

1回京都開催の馬場は内有利であるとともに、「先行有利」だ。先行すれば外枠の不利を緩和できる。しかも先行すれば、馬群が密集する中団や後方に比べ、内に潜り込める可能性は高まる。

実際に外枠ながら好走した馬たちの4角順位を見てみよう。

2014年
1着 ミッキーアイル 4角1番手

2013年
2着 ヘミングウェイ 4角8番手

2009年
3着 トップカミング 4角4番手

2008年
3着 マヤノベンケイ 4角2番手

2007年
1着 アドマイヤオーラ 4角5番手
2着 ダイワスカーレット 4角3番手
3着 ローレルゲレイロ 4角6番手

2006年
1着 ゴウゴウキリシマ 4角1番手
2着 ロジック 4角2番手

いかがだろうか? 9頭中6頭の馬が4角4番手以内につけていた。例外は3頭のみ。

ヘミングウェイ
アドマイヤオーラ
ローレルゲレイロ

まずアドマイヤオーラとローレルゲレイロは卓越した能力を持っていた。ローレルゲレイロは後のスプリントGI馬。アドマイヤオーラは皐月賞で1番人気に支持され、ダービーで3着になったほどだ。

また2007年は少頭数立てだったため、さほど枠順の不利がなかったとも考えられる。

そしてヘミングウェイに関しては映像を見なおしてほしい。外枠ながら池添騎手の超絶好騎乗で内に潜り込み、直線でも最内をついて2着となった。池添騎手の騎乗がなければ確実に馬券圏外だっただろう。

もっとも、この3頭は例外中の例外だ。基本的には……

・1〜4枠に入った馬
・5枠より外なら逃げ、先行馬

これがシンザン記念で好走するための絶対条件である。特に外枠に入った差し馬は軽視すべき。内枠に入った先行馬を買っていこう。

例えばこの馬が内枠に入れば、かなり有力な穴馬と言えそうだ。

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