全頭診断その2

今週は札幌記念の徹底検証を行っている。今回は恒例の“全頭診断”を行う。

「特注血統」に加えて「必殺ファクター」や「枠順の明暗」といった様々なデータを用いて検証を行ってきた中で、各馬の「総評」をお届けする。今回は第2弾。なお、

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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。メンバーを1頭ずつ切っていこう。

札幌記念全頭診断その2

※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去1年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください

5−8 ハープスター
メールマガジンに掲載

6−9 アドマイヤフライト
メールマガジンに掲載

6−10 ホエールキャプチャ(D)
父クロフネ、母父サンデーサイレンスという血統。

クロフネ産駒というのは芝2000M以上の重賞における期待値が極めて低い。

以下、小倉記念におけるクロフネ産駒、マデイラの評価から抜粋。

ーーー

クロフネの初年度産駒から芝2000M以上の重賞における成績を振り返ってみると……

◆クロフネ産駒成績
集計期間:2006. 3.25 ~ 2014. 7.13
——————————————–
着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
——————————————–
0- 5- 4-85/94 0.0% 9.6% 0 26
——————————————–

ご覧のとおり、勝ち馬はゼロだ。これをさらに年齢別に分けていくと……

◆クロフネ産駒成績
集計期間:2006. 3.25 ~ 2014. 7.13
——————————————————–
年齢 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
——————————————————–
2~3歳 0- 4- 3-43/50 0.0% 14.0% 0 32
4歳~ 0- 1- 1-42/44 0.0% 4.5% 0 19
5歳~ 0- 0- 0-33/33 0.0% 0.0% 0 0
——————————————————–
好走馬は3歳以下の若い馬がほとんど。4歳以上になると、好走はほとんど絶望的になる。

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抜粋、ここまで。

当然、マデイラは七夕賞、小倉記念ともに凡走。どちらも勝ち馬から1.5秒以上差を付けられていて、全く見せ場を作ることができなかった。

ホエールキャプチャも3歳までは2000M以上のGIで馬券になっていたが、古馬になってからは(0−0−0−4)だ。

昨年と同じように、ここを叩いて府中牝馬Sあたりを狙いにいくのだろう。必殺ファクターにはギリギリ該当しているが、さすがにここでは買えない。

7−11 ラブイズブーシェ
メールマガジンに掲載

7−12 ルルーシュ(C)
父ゼンノロブロイ、母父ハイエストオナーという血統。

特注血統、夏季特注血統を持っていないし、黄金配合でもない。

しかし、現在の札幌の馬場では注意しなければならない1頭だ。なぜなら彼がゼンノロブロイ産駒だからである。同産駒は先週、芝中距離戦で2勝を上げ、土曜日のメインではアズマシャトルが5番人気ながら勝利を収めた。明らかに現在の馬場に合った種牡馬だ。

もっとも、それ以外にはネガティブな要素が多いのは事実だ。

前走の有馬記念では3コーナーで手応えがおかしくなり、10秒以上差を付けられてのゴールだった。タフな展開になると競馬をやめてしまう傾向にある。現在の札幌の馬場は有馬記念ほどではないが、まずまずタフな馬場だ。そう考えると、再び大敗という想定もできる。

加えて強調できない外枠に入ってしまった。血統的には抑えておきたい1頭だが、ここはさすがに厳しいか。

8−13 スーパームーン(C)
父ブライアンズタイム、母父サドラーズウェルズという血統。

ロベルト系でセントサイモンの血が流れるブライアンズタイムを父に持ち、好走血統に合致。しかしブライアンズタイム×サドラーズウェルズは、サンデー系が強調できる舞台である札幌芝2000Mでは少々重すぎる

前走はしぶとさをいかして勝利を掴んだ。現在のタフな馬場は合うだろう。

しかし、能力的に一枚落ちる中で外枠を引いてしまったのは大きなマイナスポイントだ。

タフさが求められるローカルハンデ重賞なら通用してもいいが、別定GIIの札幌記念ではどうか。

8−14 ナカヤマナイト(B)
父ステイゴールド、母父カコイーシーズという血統。

血統的には悪くない。ステイゴールドは夏季特注血統のディクタスの血を色濃く持っている。そして母系にはニジンスキーの血が詰まっている。現在の馬場に合っていると言っていいだろう。

そしてすでに伝えたとおり、必殺ファクターのクリア候補だった。

だからこそ、大外枠を引いてしまったことが残念でならない

近走振るわないものの、着順ほど内容は悪くない。だから穴で……と考えていたが、さすがに大外枠を克服するだけのパフォーマンスを求めるのは厳しい気もする。

ということで、この中で「面白そうな穴馬」はこの馬!

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