今週はキーンランドカップと新潟2歳Sが開催される。
どちらを注目重賞としてピックアップしようか悩むところだが、今のところ新潟2歳Sを取り上げようと思っている。
新潟の重賞のほうが比較的得意だし、馬券的な妙味もありそう。波乱の可能性に期待したい。
さて、では早速、新潟2歳Sの検証を開始していこう。
ラップ検証から見えてくるもの
新潟2歳Sの特徴はレースラップを紐解くことで簡単に明らかになる。
そもそも新潟の重賞というのは距離を問わず、求められる要素や血統傾向がかなり似通っている。
例えば、関屋記念の検証を振り返ってみよう。
新潟外回りの直線は659Mだ。(直千を除き)日本一直線が長いコースであり、攻略にはポイントがある。
新潟を除けば、直線は長くても500M程度。400M以下という競馬場も少なくない。
そういう競馬場で走ってきた馬たちはどうなるかというと、直線に入った段階で徐々にスピードを加速していく。
普通の競馬場であれば加速し、ちょうどいいところでゴールに到達する。
しかし、新潟の直線は659Mもある。普段のペースで飛ばしていき、スピードを維持しようとしても無理な話なのだ。当然、最後の1ハロンは我慢できずに減速してしまう。
新潟の直線は日本一長い。だから「ラスト2ハロン目→ラップの最速/ラスト1ハロン目→大きく減速」というラップを刻みやすい。
実際に、過去5年の新潟2歳Sのラップを見てみよう。
2013年
12.5 – 10.8 – 12.0 – 12.6 – 12.8 – 11.5 – 10.9 – 11.4
2012年
12.6 – 10.8 – 11.7 – 11.8 – 12.0 – 11.7 – 10.8 – 12.1
2011年
12.8 – 11.1 – 12.1 – 12.3 – 12.4 – 11.3 – 10.2 – 11.6
2010年
12.9 – 11.0 – 12.1 – 12.3 – 12.0 – 11.4 – 11.1 – 11.7
2009年
12.6 – 10.5 – 12.0 – 12.7 – 12.8 – 11.6 – 10.4 – 11.8
ご覧のとおり、すべての年でラスト2ハロンからラスト1ハロンにかけて減速している。しかもうち3年は1秒以上の大幅な減速となっている。
また、2ハロン目で10秒台〜11秒台前半という速いラップを刻むことも特徴だ。
前半から速い脚を使わされ、なおかつ長い直線で持続的な脚を要求される。新潟マイルというのは、とてもタフなコースなのだ。
古馬でも厳しい条件なのに、2歳の若駒たちにとって相当きついことは間違いない。
だからこそ、新潟2歳Sでは「我慢のできる馬」を買うべきなのだ。
では、具体的に「我慢のできる馬」とはどんな馬なのは? これは後日、検証していくことにしよう。
今日は「我慢できる馬」である可能性が高い1頭を紹介しておこう。
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