前回の札幌記念の検証では、過去の好走血統を振り返った。
“超GII”と言われるレースでどんな血が強調できるのか、わかったと思う。
今回は過去の札幌記念のレースラップを紐解き、狙うべき馬の性質を探っていこう。
好走馬の適性ラップは……
まずは過去4回の札幌記念のラップと、前後半1000Mのタイムを見てみよう。
2012年
12.8 – 10.6 – 11.6 – 12.2 – 12.3 – 12.3 – 11.7 – 12.0 – 11.4 – 11.8
59.5−59.2
2011年
12.6 – 11.3 – 12.0 – 12.3 – 12.2 – 12.7 – 12.6 – 11.9 – 11.3 – 11.5
60.4−60.0
2010年
12.6 – 10.8 – 11.2 – 12.3 – 12.4 – 12.6 – 11.9 – 11.8 – 11.7 – 12.1
59.3−60.1
2009年
12.5 – 11.1 – 12.0 – 12.4 – 12.2 – 12.2 – 12.1 – 11.9 – 11.8 – 12.5
60.2−60.5
まず特徴的なのが、前後半のタイム差がほとんどない点だ。
夏競馬はタフなコンディションで行われることが多いため、前傾ラップになりやすい。前半から飛ばしていって最後は我慢比べ、というようなレースが多いのだ。
しかし、レベルの高い札幌記念では極端な前傾ラップになることがない。だからといって、緩みすぎて上がり3ハロンだけの勝負になることも少ない。
つまり、基本的には持続力レースに対応できるような馬を買うべきなのだ。
ただ、一つ注意したい点がある。ラップを見てもらえれば分かると思うが、道中のラップが12秒台前半なのに対し、ラスト3ハロンはほとんどの年で11秒台を刻んでいる。
つまり、レースを通じて一貫したペースが刻める馬というより、持続的なペースについていけて、かつ瞬発力を使えるような馬がベターということだ。
札幌記念はレベルが高いため、先行馬が惰性で粘り切るという場面はほとんど見られない。やはりしっかりとした末脚を使うことが好走条件の一つになる。だから……
持続力レースで末脚を活かせる馬
このタイプが札幌記念における最大の狙い目なのだ。こういうタイプの馬がいたら、積極的に買っていくべきだろう。
例えばこの馬は、上記のタイプに該当する札幌記念で好走する可能性を秘めた馬だ。
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