前回のアイビスサマーダッシュの検証では、好走のために必要な能力が何かをラップから導き出した。
直線1000Mの重賞で求められる意外な要素が浮き彫りになったと思う。
今回は血統面を見て、好走馬や強調できない馬の特徴を見ていこう。
不必要な瞬発力の血
まず、昨日の検証を振り返って欲しい。
http://jinkeiba.com/2014/0728/7225
1ハロン目は11秒台後半で入り、2ハロン目に急激に加速。9秒台に突入することも珍しくない。ここで最速ラップを刻み、3、4ハロン目もそれなりに速いラップを刻む。
しかし、このまま速いラップで終わらないのが面白いところだ。
毎年、5ハロン目でスピードが急激に失速し、11秒台後半〜12秒台となっている。
この「5ハロン目の急激な失速」がアイビスSDの最大のポイントなのだ。
抜粋、ここまで。
アイビスSDの特徴として「5ハロン目の急激な失速」が挙げられると書いた。
これはどういうことかといえば、スタートから全力疾走してきた馬たちが5ハロン目でバテバテになっているということだ。
つまり、このレースで最後の最後に求められるのは「スタミナや底力」。普通のレースで必要とされる「瞬発力」はほとんど求められない。
だから、アイビスSDでは父サンデー系が全く強調できない。
サンデー系は瞬発力を武器とする系統だ。しかしその最大の武器が1000Mの競馬に合わない。
実際、過去10年を振り返っても父サンデー系は(0−0−1−20)と全く走っていない。唯一、3着になっているアルティマトゥーレは後にスプリンターズSで1番人気に支持されるほど能力の高い馬だった。(結果は5着。)ただそんな馬でさえ、2番人気3着と人気を裏切っている。
繰り返すがアイビスSDで求められるのはスタミナや底力だ。血統的にもこれらを後押しする血を買わなければならない。反対に言えば、サンデーサイレンスの血は基本的に嫌うべきなのだ。
ということで、昨年好走して穴人気する可能性のあるこの馬はバッサリ切ってしまったほうがいいだろう。
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