さて、アイビスサマーダッシュについて書いていきますか。
新潟の直線コースというのはJRAで行われるレースの中で一番短い距離になります。よって、スピードが重要だと思われがちです。
確かにそれは間違いじゃない。スピードがなければスタートラインに立てない。兎にも角にもスピードが大事!
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なんですが、それだけじゃ走り切れないのが千直なんですよね。
例えば中京の1200mは普通の1200mよりスタミナが問われるじゃないですか? スプリント戦が苦手なディープインパクト産駒が得意なコースなんですが、なんでだと思いますか?
簡単な話で、直線が長いからなんですよ。
日本の1200mのコースというと、ほとんどがワンコーナー。しかも小回り、内回りというのがほとんどです。
コーナーがあるということは、息を入れられるんですよ。直線よりスピードが落ちるので。コーナーを活かしてスタミナを温存して直線でそれなりの脚を使って押し切るというのが日本のスプリント路線の王道的な走法です。
しかし、直線が長いと息が入れられない。常にトップスピードを出さなければいけない。
だから、スタミナがないと乗り切れないんです。
血統的な側面から証明しようとすると、一番いいのが……
サクラバクシンオー産駒の成績が低調
ということでしょうか。サクラバクシンオーといえばスプリント王。産駒もその傾向からずれず、主に1400m以下を主戦場にしています。普通に考えたらスピードの絶対値が違うので1000mでも走りそうなんですが、成績はというと……
(6−6−5−56)
勝率8%
複勝率23%
単勝回収値38
複勝回収値66
※10番人気以内
※2012年以降
ご覧のとおり、複勝率はわずか23%、複勝回収値も標準より低い66にとどまっています。走っていないわけではないですが、全体的に見ると期待値はかなり低いというわけです。
その理由はというと、やっぱりスタミナのある血ではないことが原因である可能性が高い。
ちなみにアイビスサマーダッシュでも走ることは走っていますが、16番人気で激走したマルブツイースターを除くと(2−2−1−16)と微妙な成績で、回収率も低い。(マルブツイースターが激走した理由は別にあるので、それは別の機会に)
まとめると、アイビスサマーダッシュは単純なスピード馬がスピードで押し切れるほど甘いレースではない、ということです。
スピードがあるのは絶対条件として、その上でスタミナがないと好走するのは難しいでしょうね。
ということで血統的にはこの馬を嫌っていきましょう。
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基本的にスピード(瞬発力)が売りの血統なのでこの条件だとなかなか好走は厳しいでしょうね。