今週はアイビスサマーダッシュとともに、クイーンSが行われる。

秋に飛躍を目指す牝馬たちが、真夏の北海道に集結。重賞タイトルを手にして賞金を加算し、充実の夏を過ごすのはどの馬なのか?

まずは血統面から考察していこう。

壊滅の状態の系統

開幕週の札幌芝レースを振り返ってみると、顕著な傾向が出ていた。

中でもひと目で分かるのが、「サンデーサイレンス系が壊滅状態だったこと」だろう。(※ディープインパクト産駒を除く)

芝1800〜2000Mの中距離に出走した父サンデー系の馬は全部で22頭。その成績は……

◆父サンデー系成績
集計期間:2014. 7.26 ~ 2014. 7.27
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1- 1- 0-20/22 4.5% 9.1% 38 17
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ご覧のとおり、わずか2頭しか好走していない。ほとんど壊滅状態と言っていい成績だ。

反対にキングマンボ系やロベルト系といったタフな競馬に強い種牡馬を父に持つ馬は複勝率50%と好成績を収めた。

先週は雨が降って開幕週にしては馬場が荒れたことが要因だったとはいえ、注意したい傾向だ。

期待値が高い前走上がり上位馬

血統以外でも注目したいポイントがある。「上がりの速さ」だ。

開幕週ということで先行有利と思われがちだが、札幌の場合は必ずしもそうではない。

実際、先週は差し馬の期待値が異常に高かった。前走、上がり3位以内の脚を使っていた馬の成績は……

◆前走脚質: 1~ 3位
集計期間:2014. 7.26 ~ 2014. 7.27
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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3- 3- 2- 3/11 27.3% 72.7% 184 138
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ご覧のとおり、複勝率70%超という驚異的な数字を記録している。

非サンデー系」かつ「前走速い上がりを記録」。この2つに合致している馬には要注意が必要だ。

登録馬の中で上記の条件に合致している馬は3頭。特にこの馬は、注目すべき穴馬としておさえておきたい。

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