(C)arima0208

今週は夏の風物詩、新潟“直千”レース、アイビスサマーダッシュが行われる。

前回は「サンデーサイレンス系の不振」について述べた。今回は具体的に強調できる血統について見ていくことにする。

新潟芝1000mの種牡馬別成績を見てみると、どんな血統が強調できるのか分かる。それほど、傾向がモロに現れているのだ。

過去3年新潟芝1000m種牡馬別成績

なんと、複勝率上位7頭までが非サンデーサイレンス系。アフリートやタイキシャトルといったパワー溢れる馬力のある血統や、ファルブラヴやキングヘイローといったスタミナのあるノーザンダンサー系が上位を占める。

では、なぜこういった種牡馬が強調できるのか? 理由は前回の検証で述べた「ペース」に加えて「馬場状態」が挙げられる。

雨が多く、湿度の高いこの季節は芝が思ったように育たないケースがほとんど。しかも良馬場でもかなりの水分を含んでいることが多く、見た目以上にパワーやスタミナを要求される。

よって、パワーやスタミナを持つ種牡馬が台頭してくるのだ。

ちなみに母父を見ても……

過去3年新潟芝1000m母父別成績

ミスプロ系のワンツー。フジキセキはSS系だが、ダート王カネヒキリを輩出した種牡馬だ。

まとめると、やはりアイビスサマーダッシュでは「ミスプロ系を筆頭とするパワーに溢れる血」や「ノーザンダンサー系を筆頭とするスタミナの血」を持つ馬を狙うべきだ。