風評被害を克服したが……
前回は日本ダービーで好走が期待できる穴馬の条件その2に関して検証した。
実績を残していたにもかかわらず、不当な人気になった実力馬が狙い目だということがわかったと思う。
今回、穴馬の条件その3をやろうと思っていたが、その前に1番人気に支持されることが確実なイスラボニータに関して書いておこう。
血統的欠陥
イスラボニータに関して、皐月賞の際には以下の様な記事を書いた。
・【皐月賞】「フジキセキ=クラシックで不要」という風評被害/2014
「風評被害を受けている」と書いたフジキセキ産駒は激走した。今ではすっかり「フジキセキはクラシックで不要」なんて記事は見なくなった。
では、ダービーでも「父フジキセキ」を気にしなくて良いのだろうか?
私は正直、今回こそ、気にするべきではないかと感じている。
例えば一つ、驚愕のデータを紹介しておこう。
フジキセキ産駒は準オープン以上の2000M以上のレースで18勝を挙げている。しかし、前走準オープン以上のレースで1着だった馬は1頭もいない。
つまり、フジキセキ産駒は準オープン以上の2000M以上のレースで連勝したことが1度もないのだ。
常識を覆して皐月賞を制したイスラボニータなら、この壁をも打ち破るかもしれないが、そのハードルはかなり高いと言わざるをえない。
なお、フジキセキ産駒は2400M以上の重賞は未勝利。準オープンのハンデ戦を2勝しているが、なんとも心もとないデータだ。その意味でも、イスラボニータはフジキセキ産駒にとっての偉業に挑むことになる。
皐月賞の時には「風評被害」もあって2番人気にとどまった。(戦績的には1番人気確実、ディープインパクト産駒なら1倍台の人気もありえた。)しかし、今回は2倍台後半の1番人気が予想されている。
となると、前走よりもリスクは増し、妙味は薄くなる。そういう馬の扱いをどうするべきか。まだ悩んでいるが、普通に考えれば重い印を打つべきではないと考えている。
なお、最終的な答えはメルマガで配信するダービーの全頭診断と最終結論において書くので期待していてほしい。
さて、イスラボニータ以外で人気ほど信頼性がなさそうな馬も書いておこう。
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末脚がしっかりとしている点は魅力的だが、東京でも同じような脚を使えるかどうかは未知数。しかし派手なパフォーマンスだったことから人気に支持されることは確実。となると、妙味の観点からあまり評価したい馬だとはいえない。