人気の盲点に?

前回は皐月賞の勝ち馬に共通する「絶対条件」に関するヒントを記した。

日本ダービーも含めて過去20回の春のクラシックでどのような馬が勝っていたのか、興味深いデータを紹介できたと思う。

今回はいよいよ皐月賞の血統面に関して考察していこう。

本当にフジキセキ産駒はクラシックで不要なのか?

好走血統はメルマガで触れるとして、今回は、フジキセキにスポットを当てていきたい。

フジキセキはサンデーサイレンス初の大物後継種牡馬としてもてはやされた。しかし、長い種牡馬生活の中で1頭もクラシックホースを出せていない

フジキセキ産駒クラシック通算成績
(0−4−1−19)
勝率0%
複勝率21%
単勝回収値0
複勝回収値62

ダイタクリーヴァやサダムパテックは皐月賞で1番人気に支持されたが、いずれも2着に敗れている。残りの好走馬はドリームパスポートのみ。

これではフジキセキ産駒が嫌われるのも無理はない。

ただ、注意したいのは「勝ち馬」という点では信頼できないものの、無条件で消しというわけではないという点だ。

10番人気以内に支持されたフジキセキ産駒の皐月賞における成績は(0−2−0−2)。2011年の東京開催も含めれば(0−3−0−2)である。

出走頭数が少ない時点でクラシックへの適性が低いという点は認めざるをえない。しかし、世代で屈指の能力を持っていれば(=上位人気に支持されるほどの馬なら)馬券圏内への好走の可能性は十分にあるということだ。

フジキセキ=クラシックでは不要」という印象が強いため、不当に人気が落ちるはず。

イスラボニータは3、4番人気になる見込みとなっている。4勝2着1回重賞2勝の馬にしては評価が低い。これが仮にディープインパクト産駒だったとしたらどうか? まず間違いなく、1、2番人気に支持されるだろう。

そういう意味では「フジキセキ=クラシックでは不要」というのはほとんど風評被害だ。(穴党にとってはおいしい現象といえるかもしれない)

まとめると、フジキセキ産駒は単勝や3連単の頭で買うには信頼できないが、必要以上に嫌う必要はない。「フジキセキ=クラシックでは不要」というイメージが先行しすぎていて、能力と比較して不当人気になる可能性が高いからだ。

となると、特にこの馬はちゃんと馬券に加えておいたほうが懸命だろう。

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なお、メルマガでは皐月賞の好走血統を探り、激走の可能性が高い馬を導き出していく。乞うご期待!