クラシックの主役へ

今週の注目重賞は東京新聞杯だが、ブログではきさらぎ賞に関しても触れていこう。

一昨年の勝ち馬ワールドエースは皐月賞2着でダービー4着、2011年1着のトーセンラーはマイルチャンピオンシップを制し、同年3着のオルフェーヴルは6冠馬となった。また、2009年のリーチザクラウンもダービー2着。

今年もバンドワゴンやトーセンスターダムといった、クラシックの主役になれる可能性を秘めた逸材が出走してくる

このレースのポイントはどこにあるのだろうか? まずはいつものように舞台設定から考えていこう。

きさらぎ賞の舞台設定

きさらぎ賞は京都芝1800Mで行われる3歳限定の重賞だ。

クラシックを見据える素質馬たちが集まる舞台だけあって、素軽さだけでは攻略できないのがきさらぎ賞の特徴だ。

2歳重賞は早熟性が求められるため、血統的にも早熟タイプが躍動しやすい。しかし、今は3歳の2月。既にクラシックをかなり意識する時期となっている。だから、2歳時に実績を残してきた素軽いタイプの馬を買うと、きさらぎ賞では大けがをすることになる。

では、どういうタイプを買えばいいのか?

血統的には後日書くとして、まずは「決め手の重要性」を挙げたい。

京都芝1800Mは外回りコースであることに加えて、直線に坂がないため、スピードの有無が結果に直結しやすい。

つまり、上がりの脚を使えるかどうかが非常に重要になってくる。

以下が過去5年の出走馬の前走の上がり順位別成績だ。

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前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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3F 1位 1- 3- 2- 8/14 7.1% 28.6% 42.9% 15 184
3F 2位 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 315 103
3F 3位 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0 113
3F ~5位 2- 1- 1- 7/11 18.2% 27.3% 36.4% 89 128
3F 6位~ 0- 0- 1-16/17 0.0% 0.0% 5.9% 0 10
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ご覧のとおり、上がり1位と2位が秀逸な成績を残している。また、3〜5位に関しても、複勝回収値は100を超えている。

過去5年の好走馬15頭中14頭が上がり5位以内の脚を使っていたわけだ。

一方、6位以下だった馬は17頭走ってわずか1頭しか馬券に絡んでいない。

先週から指摘しているとおり、AコースからBコースに変わったことで差しが決まりやすくなっている。

だから現在の馬場状態を考えても、上がりの脚を使えない馬は厳しい戦いを強いられることは間違いない。

となると、バンドワゴンとトーセンスターダムに次ぐ3、4番人気に支持されそうなこの馬は、前走凡庸な上がりしか使っていないため、厳しい戦いを強いられるかもしれない

その馬の名(C)は→
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