日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇へ向けて、キズナと武豊騎手が最高のスタートを切った。
日本ダービー馬として初めて凱旋門賞への挑戦を決めたキズナ。その前哨戦は、最高の結果となった。
ゆったりとしたスタートを切ったキズナは「いつものポジション」、後方2番手あたりにつけて終始マイペースで追走。フォルスストレートでも慌てることなく、最後の直線に入っても武豊騎手は持ったまま。最後の350m付近で追い出しを開始して、凱旋門賞前入り一番人気のフリントシャーらをねじ伏せた。
最後はイギリスダービー馬ルーラーオブザワールドに詰め寄られたものの、鼻の上げ下げてキズナがわずかに先着。見事、ニエル賞を制して凱旋門賞へ臨むことになった。
いやーーーーーー、興奮した!!!
最後、負けたと思ったけど、たとえ負けていたとしても見応えのあるレースだったように思う。
何より、他の有力馬が早めに追い出す中で、キズナは最後まで溜めて余裕があったように見えた。このあたりは武豊騎手が「85%」と言ったように、これから詰めていくことなのだろう。
日本ダービー以来のレース、初の58キロ、何より初めてのロンシャンの馬場と、不安要素が数多くあった中でこのパフォーマンス。
超スローペース、ルーラーオブザワールドに詰め寄られたのは事実であるため、本番の凱旋門賞に必ずしもつながるかどうかは微妙なところだが、それでも本当に楽しみな結果を残してくれたと思う。
正直、血統的に見るとやや軽い印象だっただけに、前哨戦とはいえ各国ダービー馬をおさえて勝利したというのはうれしい驚き。
キズナの血統に関しては→ダービー馬キズナの血統〜ディープインパクト産駒のトレンド〜
本番でも、今日と同じように、いやダービーの時のような鋭い末脚で他馬をなで切る姿を見せてほしい。
それにしてもユタカさん、さすがだ!!
さて、明日はセントライト記念。現時点での本命候補はこの馬!