「さあ、いよいよ、凱旋門賞ウィークです」
キズナで凱旋門賞に参戦する武豊騎手は、ブログの冒頭でこう記した。
いよいよ凱旋門賞。日本人の競馬ファンなら誰もが思っていることだろう。
オルフェーヴルとキズナ。日本ダービー馬の2頭が、前哨戦のフォワ賞とニエル賞をそれぞれ制して挑む。これ以上、ワクワクすることがあるだろうか?
武豊騎手も、思いの丈を語っている。
以下、ブログより引用
凱旋門賞は今年がなんと92回めの開催。日本馬の優勝はこれまでありませんし、それどころか欧州以外で調教された馬が勝ったケースは過去に一度もないのです。そんな、ヨーロッパの誇りとも言うべき最高峰のレースに優勝を意識して臨めるのが今回ですから、ワクワクしないはずがありません。ニエユ賞を勝ったことでマークは比較にならないぐらい厳しくなるでしょうが、心は熱く、頭はクールに難関に挑むつもりです。
ご承知のとうり、日本馬はオルフェーヴルとキズナの2頭が参戦。1番人気に支持されることが確実なオルフェーヴルは、そのこと自体が凄いですが、ボクのキズナだって負けていません。この馬のレースでのパフォーマンスには何度も驚かされているわけですが、ニエユ賞のときは日本にいたときとは違う精神的な成長に目を瞠る思いでした。ゲートで少し待たされたわけですが、前ガキひとつせずにジッと我慢できたあの落ち着き。すでに頂点に近い能力を示している馬なのに、乗るたびに「また成長している!」というところがあるのは凄いことなんです。
ゲートオープンは日本時間6日日曜日の深夜。グリーンチャンネルなどの中継がありますから、ご声援をいただけたらきっとフランスまで届いてボクらの力になると思います。また、日本馬による快挙達成が日本人ジョッキー(つまり、ボクです)によるものだったら、こんな幸せなことはないのだろうなと、いまから想像しています。とにかく、全力を尽くしてきます。
本当に胸が踊る。日本馬の力を、日本人ジョッキーの思いを、世界に示してほしい。
どこかの新聞か何かの調査であったが、
勝つのはオルフェーヴル
勝ってほしいのはキズナ(武豊)
まさにこれだなぁと思う。
直線で興奮して思わず声が出るようなレース展開と、勝った瞬間に一緒に見ている仲間たちと抱き合って喜ぶ未来を、期待したい。
皆さんはどんな夢を2頭に託しますか?
さて、今週は秋の天皇賞を見据えた有力馬たちが毎日王冠と京都大賞典に集まっている。いずれも少頭数だが、小波乱は起こりそうなメンバーという印象。それぞれのレースで、「現時点で注目している本命馬候補」は、この馬になります。