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函館記念はトウケイヘイローが抜群のスタートを切って折り合った時点で「まずい」と思い、3角から4角にかけて持ったまま涼やかにコーナーを回っていく姿を見てハズレを確信しました(苦笑)。

トウケイヘイローは「血統や脚質を考えれば本命にしてもいいくらい」と書いたように、高い評価を与えていた馬だが、最終的には妙味を考えて切り。ただ最終的に3番人気ならこの馬から入ってもよかったか……と思わなくもない。

トウケイヘイローは……

父:ゴールドヘイロー(サンデーサイレンス系)
母:ダンスクィーン
母父:ミルジョージ(ネヴァーベンド系)
母母父:ノーザンテースト(ノーザンダンサー系)

という血統。ゴールドヘイローは大井で活躍したサンデーサイレンス産駒で、「パワー」を要求される芝のレースで台頭する傾向にある。

ミルジョージは父が欧州三冠(英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞)馬のミルリーフ。ミルジョージ自体は故障もあり、競走馬としての成績は芳しくなかったが、「豊富なスタミナ」を父から受け継ぎ、産駒に伝えている。しかも母母父は、小回り巧者のノーザンテースト。

つまり、トウケイヘイローは函館記念に必要な「スタミナとパワー」を備え、函館コースにも適正の高い馬だった。

「じゃあ、買い目に入れろよ」という話なのだが、ゴールドヘイロー産駒は人気薄でこそなので、その点に関しては仕方ないかな、と思っている。

ちなみに2着のアンコイルドは母母父がリヴァーマンで、トウケイヘイローと同じくネヴァーベンドの血を持っていた。来年はこの血にも注目していきたい。