前回はマーメイドSの“穴馬の条件”をお伝えした。今回は血統面についてみていこう。
マーメイドSの好走血統とは? ずばり、「ナスルーラ系」である。
過去5年で好走した15頭中、約半数の7頭が「母父ナスルーラ系」だった。
阪神芝2000mは小回りで、スピードの持続力が要求される。特に現在は梅雨に入り、他の季節とは比較にならないほど芝は水分を含み、馬場はタフなコンディションにある。
だからミスプロ系に代表されるアメリカ的な血統よりも、スタミナの要素も持った欧州の持続力血統であるナスルーラ系が台頭するのだ。
昨年はディープインパクト×トニービンのグルヴェイグが1着。そして2着には同じく母父トニービン(×父アグネスタキオン)のクリスマスキャロルが入った。7番人気ながらの激走は、この血統がマーメイドSに合っていることを意味している。
今年、SS×ナスルーラ系という配合の馬はいないが、やはりナスルーラの血を持つ馬には注意が必要だろう。