今週はアルゼンチン共和国杯の徹底検証を行っている。

今回は上位人気に支持されることが確実なホッコーブレーヴについて考えていきたい。

天皇賞春3着という実力派は、人気に応えられるのだろうか?

ホッコーブレーヴの不安要素

何を隠そう、私はホッコーブレーヴを昨年のアルゼンチン共和国杯で本命に抜擢した。

当時は準オープンを勝ったばかりだったが、期待値が高く、本命にするにふさわしい馬だった。結果、5着に終わったものの、悪くない予想だったと感じている。

血統は申し分ない。有馬記念2着、天皇賞春3着のマーベラスサンデーを父に持ち、母父は凱旋門賞馬のダンシングブレーヴだ。スタミナが求められるアルゼンチン共和国杯でも走れる血統構成である。

血統的に合っていて、実力も上位。そんなホッコーブレーヴに死角はあるのか?

懸念があるとすれば、「脚質」だろう。

なぜなら、昨年のレースで馬券に絡めなかった最大の理由こそ、脚質だったのだ。

アルゼンチン共和国杯は圧倒的に先行馬が有利なレースとして知られている。実際、過去10年で4角11番手以下だった馬の成績は……

4角位置別集計
着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
0- 2- 1- 55/ 58 0.0% 5.2% 0 25

集計期間:2004.11. 7 ~ 2013.11. 3

ご覧のとおり、散々なものだ。

秀逸な末脚を持っているホッコーブレーヴだが、昨年は4角15番手。これでは馬券に絡むことはできない。

だから今年も後ろから競馬をするようなら危ない

宝塚記念では比較的前目の競馬をした。しかし、少頭数に加えて内枠というのも影響しての結果だった。ここ7走中6走で4角10番手以下だったように、後ろからの競馬を選択する可能性は十分にある。

そうなると、フルゲート濃厚な今年のアルゼンチン共和国杯で100%信頼することは難しいのではないか。それが、現時点での考えだ。

では、脚質的に強調できるのはどの馬か? 現時点で面白いと思うのはこの馬だ。

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前走は少頭数だったこともあるが先行して結果を出している。東京で上がり実績もあり、ここなら勝負になりそう。伏兵の1頭として注目しておきたい。