今回は京王杯2歳ステークスで人気が見込まれる馬たちについて考えていきたい。
ニシノラッシュ、サフィロス、ワキノヒビキといった馬たちは人気に応えられるのだろうか?
ニシノラッシュ
新潟2歳ステークス3着の実績を持ち、前走のくるみ賞では圧倒的1番人気に応えた。同じ舞台で行われる京王杯2歳Sで人気に支持されるのも当然だ。
サクラバクシンオーは2歳重賞で活躍馬を輩出。シルヴァーホークが晩成型なのは気になるが、血統的にはまずまず。
前有利な京王杯2歳Sに有利な脚質をしているし、前走の内容も良かった。何より今年の新潟2歳Sはレベルが高く、上位入選馬が次走で軒並み好走している。
【11R】 第34回新潟2歳S
着 | 馬名 | 次レース名 | 次着 |
---|---|---|---|
3 | ニシノラッシュ | くるみ賞500* | 1 |
4 | コメート | きんもく500* | 1 |
5 | ブリクスト | ききょう | 2 |
6 | ナヴィオン | ききょう | 1 |
この中で3着になったのだから、価値は高い。極端な外枠を引かない限り、それなりに評価していい馬だろう。
サフィロス
前走のカンナSではキンシャサノキセキ産駒としてはじめてOP勝ち。2連勝でここに望んでくるため、人気に支持されるだろう。
キンシャサノキセキの父フジキセキは東京芝1400mを得意としていて、血統的にも向いていそう……に見える。
しかし、京王杯2歳Sでは基本的にサンデー系を強調する事はできない。過去10年における父サンデー系の成績を見てみると……
父サンデー系成績
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
0- 4- 4-30/38 | 0.0% | 21.1% | 0 | 67 |
集計期間:2004.11.13 ~ 2013.11. 9
ご覧のとおり、1勝もしていないのだ。となると、この事実だけでも重い印は打ちたくなくなる。
ワキノヒビキ
同じことはワキノヒビキにもいうことができる。
父のオンファイアは全兄ディープインパクトのサンデー系。兄に比べるとダート適性が高いため、この舞台にも向いているだろうが、信頼性は高くない。
しかも前走は10頭立ての最後方から差して2着という極端過ぎる競馬をしている。
末脚が秀逸なのはリプレイを見れば誰の目にも明らかだ。しかし、昨日も検証したように、そういう切れ味自慢は京王杯2歳Sのペースに対応できず、差しきれずに凡退する傾向にある。
前走の上がり別の成績を見ても、強調できないことがわかる。
前走脚質別集計
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 2- 4- 1- 28/ 35 | 5.7% | 20.0% | 54 | 56 |
3F 2位 | 2- 4- 2- 24/ 32 | 6.3% | 25.0% | 71 | 77 |
3F 3位 | 1- 1- 4- 17/ 23 | 4.3% | 26.1% | 28 | 240 |
3F ~5位 | 2- 1- 0- 13/ 16 | 12.5% | 18.8% | 256 | 120 |
3F 6位~ | 3- 0- 3- 28/ 34 | 8.8% | 17.6% | 230 | 92 |
集計期間:2004.11.13 ~ 2013.11. 9
ご覧のとおり、かなり低調な数字となっている。
通常、東京であれば前走上がり1位馬は強調できる。しかし、繰り返しになるが京王杯2歳Sはそういうレースではないのだ。
ということで、上位人気3頭のうち、少なくとも2頭には明確な不安要素が存在する。
今後の検証次第で高く評価する可能性もあるが、不安要素があることはしっかりと頭に入れておくべきだろう。
さて、今回は上位人気馬の牙城を崩す可能性が高い1頭を紹介しておこう。
その馬の名(K)は↓(ランキング内で『K→馬名』の順で記載)
人気ブログランキング内で公開中!
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)
父非サンデー系であり、歴代好走馬と共通する血を持っている。脚質的にも面白いだけに、注目していくべきだろう。