今回は人気に支持される可能性が高いラブリーデイについて書いていこう。

充実の秋を迎えた4歳馬は信頼できる人気馬なのか? それとも……。

ラブリーデイの不安要素

結論から言えばラブリーデイは信頼できる人気馬ではない。理由はなんといっても血統である。

東京芝2500mはスタミナが問われる舞台だ。

そうなると、キングカメハメハ産駒を強調することはできない

キングカメハメハは現役時代、ダービーで勝っている。しかし、NHKマイルカップで衝撃的な勝利を収めた点を見ても分かるように、マイル寄りのスピード馬だった。

種牡馬になってからの傾向を見ても、スタミナよりスピードに特化している。

史上最強スプリンターの呼び声高いロードカナロアらを輩出。一方、2400mを超えるGIは2勝にとどまっている。その2勝とは……

アパパネ
オークス1着

ローズキングダム
ジャパンカップ1着

である。しかし、これは“いわくつき”の勝ち星だ。

まずオークスは短距離血統が走るGIとして知られている。デュランダル産駒のエリンコートが勝つようなレースだし、アパパネにしても本質的にはマイル以下が得意な馬だ。

そしてローズキングダムのジャパンカップはご存知のように、ブエナビスタの降着により転がり込んだ勝利だった。

先日の菊花賞ではトゥザワールドが2番人気に支持されながら勝負にならなかった。スタミナが問われるレースになると、底力不足を露呈してしまうのがキングカメハメハ産駒なのである。

ちなみにキングカメハメハ産駒の2500m以上の重賞における成績を調べてみると……

キングカメハメハ産駒成績
着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
1- 1- 5-27/34 2.9% 20.6% 558 174

集計期間:2010.10.24 ~ 2014.10.26

ご覧のとおり、3着が精一杯。連対したのは2頭のみ。

ケイアイドウソジン
ダイヤモンドS 1着

ローズキングダム
菊花賞 1着

ケイアイドウソジンはダイヤモンドステークスで逃げ切り勝ちを収めているが、この時のラップはかなりひどかった。

12.9-12.0-12.7-13.0-12.9-13.2-13.1-13.9-13.8-13.7-13.6-13.2-12.2-11.4-11.2-11.5-12.5

ほとんどの区間で13秒台を記録する超絶スローペースだったのだ。これでは逃げ残れるのも無理はない。言い換えれば、スタミナの問われない展開だったということだ。

そしてローズキングダムの菊花賞は圧倒的な1番人気に支持された中での2着。好走とは呼べない。

単複回収値が秀逸なのは15番人気のケイアイドウソジンと、あまりスタミナの問われない有馬記念でトゥザグローリーが穴を開けているため。ここで重要なのは回収値ではなく、好走のパーセンテージであり、そこにフォーカスすると極めて低いことが分かる。

ラブリーデイの場合、母父が菊花賞馬のダンスインザダーク、母母父が凱旋門賞馬のトニービンということで一考の余地はある。ただ、本質的にスタミナのある馬ではないという点は頭に入れておきたい。

では、血統的に面白い馬はどの馬なのか? 私はこの馬に注目している

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父非サンデー系で充実期にある。前走走ったわりに今走人気にならない見込みであるため、面白い存在といえるだろう。