昨日は英オークス、タレントの鮮烈な差し切り勝ちを紹介しましたが、本日は英ダービーから。3戦3勝でダービーを制したのは、ルーラーオブザワールドでした。秋には凱旋門賞への出走も考えられ、オルフェーヴルやキズナのライバルになるかもしれませんね。
近代競馬発祥の地・英国の第234回ダービー(GI、せん馬不可、芝・左約2400メートル)が1日、ロンドン郊外のエプソム競馬場で12頭によって争われ、R・ムーア騎乗の3番人気ルーラーオブザワールド(愛国産、愛=A・オブライエン、牡、父ガリレオ)が2分39秒06(良)で優勝した。
1着賞金78万2314・45ポンド(約1億1969万円)。4月7日の初戦、5月9日の英GIIIチェスターヴァーズ、今回と3戦全勝。デビューからわずか56日でのダービー制覇となった。半数近い5頭出しだったオブライエン調教師は、昨年のキャメロットに次ぐ英ダービー4勝目。ムーア騎手は2010年ワークフォースに次ぐ2勝目。今後は愛ダービー(29日、カラ、GI、芝2400メートル)を目指す。
(サンケイスポーツより)
1番人気はデビュー7連勝でこのレースに臨んだドーンアプローチ(父ニューアプローチ)でしたが、終始折り合いを欠いて直線では完全に失速。そんな人気馬を尻目に台頭したのがルーラーオブザワールドでした。
まぁレベル的には例年と同じくらいなので、特別騒ぐ必要はないですが、気になるのはその成長力ですね。驚くべきことに、ルーラーオブザワールドがデビューしたのは4月7日。ここから2連勝してダービーへ臨み、そのまま勝ち切ってしまったわけです。ちなみに2歳戦を使わなかったダービー馬は、1993年のコマンダーインチーフ以来、20年ぶり。
登録料が高い割に賞金が高くない欧州競馬は出走頭数割れが普通で、だから強い馬は連勝するし、日本では考えられないくらいの短期間でGIに上り詰める。あとはどれほど成長力があるのかが鍵。デビューして間もないということは成長する可能性が高いだけに、秋には凱旋門賞へ挑戦する日本馬の最大のライバルになるかもしれませんね。