今年の皐月賞馬ロゴタイプは毎日王冠から天皇賞秋に向けて調整を続けていましたが、札幌記念で溜まった疲れが取れないことから放牧へ。秋のローテーションは白紙になってしまいました。
天皇賞・秋(10月27日、東京)を目標にしていた今年の皐月賞馬ロゴタイプ(牡3=田中剛)が体調が整わないため、秋のローテーションが白紙となった。18日、田中剛師が明らかにした。
函館で行われた8月札幌記念5着後は、毎日王冠(10月6日、東京)→天皇賞・秋に進む予定で、先週11日に宮城・山元トレセンから美浦に帰厩していた。しかし札幌記念当日の馬場が過酷な状態(重馬場)だったこともあり、左後肢の疲れが抜けないという。18日にオーナーサイドと協議した結果、19日に山元トレセンへ放牧。天皇賞も含め、今後のローテーションも白紙となった。(以上、スポニチアネックスより)
皐月賞馬の参戦で盛り上がった札幌記念。しかし、当日は雨が降りしきり、馬場状態は劣悪な不良馬場でした。この影響もあってか、ロゴタイプは3、4コーナーから手応えが悪く、掲示板に残るのが精一杯。トウケイヘイローの独走を許し、負けてしまいました。
ダービーで2400Mが長いことがわかったため、菊花賞ではなく天皇賞秋に向けて調整を続けていたロゴタイプ。しかし、札幌記念でのダメージは予想以上に大きかった様子。
過去にも過酷な馬場状態の中で激走したことで、そのダメージによって本来のパフォーマンスを取り戻せなくなってしまった馬が何頭もいるだけに、心配ですね。
記憶に新しいのはロジユニヴァース。不良馬場の中で行われた2009年の日本ダービーを制したものの、その後は約10カ月の休養を余儀なくされました。復帰後も休養を繰り返して2012年の札幌記念では勝ち馬から5.6秒差の最下位という屈辱的な敗戦を喫し、今では“残念なダービー馬”というイメージが定着してしまっています。
競走馬はデリケートなだけに、適度な休みが必要不可欠。ロゴタイプもしっかり休んで復活を遂げて欲しいですね。
さて、今週は中山芝2200Mでオールカマーが開催されます。このレースで重要になる「特注血統」については夕方に更新予定! 今回はその特注血統を2つ持つ唯一の出走馬を先行して公開!