11月5日に行われたJBCクラシック(川崎/ダート2100m)で、和田竜二騎手鞍上のワンダーアキュートが2着以下に5馬身差をつけて圧勝した。ワンダーアキュートは悲願のGI初勝利。和田騎手はテイエムオペラオー以来となるGI勝利となった。
個人的に応援している好きな人馬だけに、直線では熱くなった。ワンダーアキュートは東京大賞典でスマートファルコンを追い詰めたように、GIを勝てる素質を持った馬だった。
また、和田騎手も馬の質にさえ恵まれればいつGIを勝ってもおかしくない騎手だっただけに、喜ばしいことだろう。
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父:カリズマティック(ストームバード系)
母:ワンダーヘリテージ(セントサイモン系)
母父:プレザントタップ
という血統。カリズマティックはアメリカの2冠馬。そして母方はリボーを経由したセントサイモン系である。私の好みというのもあるが(笑)、やはりセントサイモンの血は偉大だな、と思う。
プレザントタップはタップダンスシチーの父としても知られる。劣悪馬場のジャパンカップを圧勝したタップダンスシチーに代表されるように、非常に底力を持った血統で、成長力もある。ワンダーアキュートも6歳にしてGIを初制覇。リボーの底力、成長力が実っての悲願達成といえる。
和田騎手はテイエムオペラオー以来となるGI制覇。和田騎手はある意味、競馬界が実力(馬乗りの技術)だけの世界ではないということを証明している騎手だろう。騎乗技術だけで見ればトップクラスの騎手であることは間違いないが、いわゆる営業力、政治力の面が弱く、なかなか騎乗馬の質が上がらないのが現状だ。
それでも近年は徐々に強い馬にも乗っているがGIで人気をするような馬とは縁がない状況。和田騎手ほどの腕があれば乗り馬さえ揃えば今以上に活躍できると思うのだが……。(1番人気に乗ったら乗ったで違う騎乗になってしまうことも多いのだけれど)
今回の勝利が1つの起爆剤になって、さらに飛躍を遂げることを期待する。
さて、今週はエリザベス女王杯。このレースでは古馬にとって、斤量56キロを克服できるかどうかが大きなポイントとなる。となると、斤量実績のあるこの馬が有力馬の1頭となることは間違いなさそうだ。その馬の名は……
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