競馬の世界とは移り変わりが早いもので、この間ターフを賑わせていた馬が父になったり母になったりして血をつないでいく。それが、最大の魅力でもある。

今年も続々と期待の2歳馬がデビューしているが、先週末にはコスモバルクの半弟マイネルイルソーレやオークス馬ローブデコルテの娘スイートメドゥーサがデビュー勝ちを収めた。




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マイネルイルソーレ

父プリサイスエンド
母父トウショウボーイ

コスモバルクも父はザグレブというマイナー種牡馬で、突然変異的な強さを持って生まれてきた。弟もまた、渋い血統ではあるが、こういう血統構成にこそ夢があるというもの。

ディープインパクトなど、サンデーサイレンス系ばかりが重宝される昨今だが、こういう血統の馬も応援していきたいところだ。

スイートメドゥーサ
父アグネスタキオン
母父コジーン

今はなきアグネスタキオンのラストクロップ。ちなみに負かしたのは今はなきスリープレスナイトの全弟スクワドロン。なんとも感慨深いレースだったわけだ。

ちなみに母のデビュー日も6年前の同じ週(2006年7月23日)。開催が早まったため、札幌と函館という違いはあるものの、娘もデビュー勝ちした母と同様、良いスタートを切れたことになる。

こういう様々な背景を見つけながら見ていくのも、新馬戦の楽しみに一つ。2頭の今後、そしてこれからデビューするであろう若駒たちにも“血のドラマ”を感じさせるようなレースを期待していきたい。

【クイーンS】札幌芝1800mで躍動した注目血統

さて、今週は札幌芝1800mで行われるクイーンS。的中への近道は馬場状態をつかむことだ。

先週末、札幌芝1800mは3レース行われた。日曜日の最終12Rでは10番人気のケープタウンシチーが勝利を収めたが、同馬を含む3レースの勝ち馬3頭はある共通の血を持っていた。

この血は、クイーンSを攻略する上でもキーとなってくる。その、ポイントとなる種牡馬とは……

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