今回は産経大阪杯2016の検証をしていきます。

前回は産経大阪杯の予想のポイントについて書いたので、出走予定馬と照らしあわせていきたいと思います。どの馬が買えるのか、買えないのか、見ていくことにしましょう!

どの馬が買えるのか、買えないのか、見ていくことにしましょう! 



産経大阪杯の出走予定馬と予想オッズ

こんな感じですね。なお、出走予定登録馬は以下のとおりです。

人気 馬名 予想オッズ
1 ラブリーデイ 3.1
2 アンビシャス 3.3
3 キタサンブラック 4.4
4 ショウナンパンドラ 4.5
5 ヌーヴォレコルト 8.0
6 タッチングスピーチ 11.1
7 イスラボニータ 18.4
8 レッドレイヴン 210.6
9 マイネルラクリマ 282.1
10 アクションスター 557.6
11 トウシンモンステラ 752.3
12 ニシノビークイック 1354.1

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では、上位人気馬を見ていくことにしましょう。

ラブリーデイ

あまり高齢のキンカメ産駒を積極的に買いたくないんですが、この馬はしょうがないと思います。

まず阪神内回りの2000mはベスト条件です。連続開催のタフな荒れ馬場というのも合う。仮に馬場が渋ったとしても問題ありません。

去年の秋は尻すぼみでしたが、JCや有馬記念は距離が長かったし、ベスト条件とはいえませんでした。使い詰めの影響もあった。今回は休み明けですから、キンカメ産駒の“走り時”という意味でも買える

そう考えると嫌いたい要素は特にないので、普通に「▲」を打つでしょうね。

アンビシャス

中山記念でドゥラメンテを追い詰めたのは記憶にあたらしいところ。3着に下したリアルスティールはドバイターフでGI初制覇を達成しましたから、アンビシャスもGI級の力があることは間違いありません。

血統的にもそんなに切らえないですね。ディープ産駒がよく走るコースですし、母系がエルコンドルパサーですからタフな馬場も対応できる。

懸念点があるとすれば出遅れて毎日王冠のような競馬になる可能性があることですが、今回も少頭数なので致命的な不利にはならなさそう。本線で買うかどうかはさておき、無視できない馬であることは間違いないですね。

キタサンブラック

僕の大好きなブラックタイド産駒。すご~く応援したいところなんですが、今回は嫌う番なんじゃないかと

阪神内回りの2000mは悪くないコースですが、ブラックタイド産駒は1800mだとか2200mといった中途半端な距離(非根幹距離)が得意なんです。実際、キタサンブラックも根幹距離の重賞では3着が最高、一方の非根幹距離重賞では3勝(うち1勝はGI菊花賞)、有馬記念でも3着に食い込みました。

そして何よりブラックタイド産駒は休み明けに致命的に走らない傾向にあります。この馬はセントライト記念を勝っているとはいえ、あのときは人気だったサトノラーゼンやベルーフ、ブライトエンブレムが自滅したことも大きかった。

個人的には今回叩いて天皇賞春でもいい感じに負けてもらって宝塚記念で狙いたいと思っているんですが、果たして……。

ショウナンパンドラ

基本的にディープインパクト産駒の牝馬は評価しようと思います。ディープ牝馬は古馬になると中距離路線における期待値がめちゃくちゃ高くなるんです。

ちなみに去年、芝2000m以上の重賞におけるディープ牝馬の成績は……

(4−3−2−13)
勝率18%
複勝率41%
単勝回収値200
複勝回収値176

ご覧のとおり、凄まじい成績ですよね? 産経大阪杯でもラキシスがキズナを破って優勝しています(その時と今年の馬場はぜんぜん違うと思いますが)。

ディープ産駒の牡馬は1度重賞やGIを勝つと鮮度が失われて複数回勝てなくなるんですが、牝馬はジェンティルドンナやヴィルシーナのように長く活躍する馬もたくさんいます。この馬も評価しなければいけないでしょう。

ヌーヴォレコルト

現役屈指のシルバーメダリスト。とはいえ、裏を返すとそれだけ堅実に走っているということになります。それに、彼女のキャリアを見てみると、宝塚記念を除けば「そりゃ負けるよね」と納得できるものばかり。

ヴィクトリアマイル→距離

オールカマー&エリザベス女王杯→1番人気

まずヴィクトリアマイルは単純に距離が短かった。そしてオールカマーとエリザベス女王杯は1番人気を背負って追われる立場でした。

何度も書いていますが、ハーツクライ産駒は受け身の競馬をすると力が出せない。大胆な騎乗、攻めの走りをしてこそ、真価を発揮する。

今回は1番人気ではありませんし、条件としてもベストに近い。さすがにこのメンバーに勝ちきれるとはいいませんが、十分に勝負になるのではないでしょうか?

上位人気の評価はこんなところ。

なお、穴馬として面白そうなのはこの馬です。

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