今回は菊花賞の検証を行っていきましょう。
今年のメンバー構成を見て、毎日「アメアメフレフレ雨よ降れー!」と思っている今日このごろですが、天気予報を見ると晴れマークばかり……。
なかなかうまくいかないものですねー(苦笑)。
春のクラシック上位馬の明暗
菊花賞で一つのポイントとなるのが、春のクラシック上位馬の取捨選択でしょう。
GIで好走したということは世代で屈指の実力を持っている可能性が高い。が、そうじゃない場合もある。菊花賞で全然走らない馬もいる。その境界性はどこにあるのか?
今回はその点について、書いていきましょう。
特に注目したいのが、皐月賞とダービーの2着馬の明暗です。
皐月賞馬とダービー馬が、それぞれ同じような特徴を持っているように、各レースの2着馬も同じような特徴を持っていることが多いんです。
まずはそれぞれの馬たちが、菊花賞でどのような成績を残しているか、見てみましょう。今回は2000年まで遡って見てみます。
ダービー2着馬
イスラボニータ 未出走
エピファネイア 1着
フェノーメノ 未出走
ウインバリアシオン 2着
ローズキングダム 2着
リーチザクラウン 5着
スマイルジャック 16着
アサクサキングス 1着
アドマイヤメイン 3着
インティライミ 未出走
ハーツクライ 7着
ゼンノロブロイ 4着
シンボリクリスエス 未出走
ダンツフレーム 5着
エアシャカール 1着
皐月賞2着馬
トゥザワールド 16着
エピファネイア 1着 ※ダービー2着
ワールドエース 未出走
サダムパテック 5着
ヒルノダムール 7着
トライアンフマーチ 9着
タケミカヅチ 未出走
サンツェッペリン 14着
ドリームパスポート 3着 ※ダービー3着
シックスセンス 4着
コスモバルク 4着
ザッツザプレンティ 9着
タイガーカフェ 13着
ダンツフレーム 5着
ダイタクリーヴァ 未出走
ダービー2着(3−2−1−5)
皐月賞2着(1−0−1−10)
いかがでしょう? 明らかにダービー2着馬が好成績を残していて、皐月賞2着馬が苦戦していることがわかります。
皐月賞2着で馬券に絡んだのは、ダービーでも馬券に絡んでいる馬のみ。それ以外は4着がやっとで、馬券圏内に入れていません。
ダービーでは瞬発力が求められます。ダービー2着ということは、能力はあるものの、瞬発力で負けてしまった馬である可能性が高い。だから、瞬発力以外の能力が求められる菊花賞で巻き返してくるケースが目立つんです。2400mをこなしているということは、それなりのスタミナもあるということですしね。
一方、皐月賞で求められるのは器用さです。4コーナーで前に位置取り、直線で粘り込める能力が求められます。じゃあ2着馬の特徴はというと、「器用だけど1着馬より能力的に劣る馬」である可能性が高いんです。あと、器用さを武器に2着になった馬は、早熟馬のケースも多々ありますね。
ちなみに3着馬は不器用だけど能力があって末脚が優れているタイプが多い。だから皐月賞3着馬はよくダービーで巻き返しますよね?
皐月賞2着馬はダービーでほとんど結果を出せていないのに対し、皐月賞3着馬はジャングルポケット、タニノギムレット、エイシンフラッシュ、ディープブリランテがダービー馬になっています。
要するに、
・ダービー2着馬は菊花賞でも走れる力がある
・皐月賞2着馬は割引(ダービー好走馬は例外のケースも)
というわけなんです。
今年の該当馬といえば……
ダービー2着 サトノラーゼン
皐月賞2着 リアルスティール
リアルスティールはダービー4着なので「好走」とくくることもできますが、(レース中に骨折したとはいえ)ドゥラメンテに完敗し、3着に2馬身差をつけられています。判断は難しいところですが、歴代の皐月賞2着馬とかぶる部分も多いので、人気で買う馬じゃないんじゃないかと思っています。
ちなみに今年は皐月賞3着馬のキタサンブラックも出走します。その取捨選択を、人気ブログランキングに書いておきましょう。
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