武豊、社台と雪解け? (C)arima0208

武豊、社台・吉田勝己氏のエピセアロームで久々の重賞勝ち

社台グループと武豊騎手といえば、一時期は“確執”が伝えられてきた。

社台系の有力馬に乗り、数々のビッグタイトルを手にしてきた武豊騎手だが、一時期はほとんど社台系の馬に乗ることはなくなり、“一時代の終わり”が来たと噂された。

しかし、最近は徐々に社台系の馬に乗ることも多くなり、ついにセントウルステークスでは吉田勝己氏が馬主のエピセアロームで制覇。武豊騎手自身、久々の重賞勝利を社台馬で飾った。

武豊騎手の社台馬での重賞勝利は、2010年ジャパンカップのローズキングダム以来、約2年ぶり。また武豊騎手×吉田勝己氏という組み合わせは2007年に目黒記念を制したポップロック以来となる。



雪が解け、そして復活なるか

武豊騎手と社台の確執については様々な憶測が存在する。騎手クラブ会長として、ジョッキーの利権をめぐって対立(社台は外国人騎手の来日を率先して進めてきたため、日本人ジョッキーの利益を守るためにぶつかった)、また単純に騎手としての技量が落ち、信頼を失ったということも考えられる。

確かに実際、武豊騎手の全盛期は過ぎたと言わざるを得ない現実もある。

ただ、それももう終わった話なのだろう。最近は社台馬への騎乗が増え、セントウルSではカレンチャンやロードカナロアなどの強豪が軒並み揃った中でのエピセアロームを勝利に導いた。内容的にも好騎乗といっていいパフォーマンス。

何より直前で差しきるあたりは“絵になる男”であり、武豊らしさが存分に発揮された勝利だった。

全盛期のような、有力馬のすべてが手元に集まるようなことはもうないだろう。しかし、やはり武豊には華があるし、競馬が盛り上がる。

まだまだ、競馬界の顔として、活躍してほしいところだ。

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