今回はダービー卿チャレンジトロフィーの好走馬の馬齢を見てみよう。

馬齢別の成績を見てみると、明らかな傾向が出ていることが分かる。それが何なのか、何を意味しているのか、しっかりと考えていこう。

若い馬が優勢な理由

結論から言うと、ダービー卿は若い馬が好成績を残している

年齢 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
4歳 3- 5- 2- 33/ 43 7.0% 23.3% 50 86
5歳 5- 3- 3- 26/ 37 13.5% 29.7% 178 184
6歳 1- 0- 1- 28/ 30 3.3% 6.7% 55 20
7歳以上 0- 1- 3- 28/ 32 0.0% 12.5% 0 113

集計期間:2005. 4. 3 ~ 2014. 4. 6

ご覧のとおり、過去9回のうち、8回は4、5歳馬が勝っている。3着内率を見ても、4、5歳馬の成績が極めて高い。

なぜこれだけ顕著な傾向が出ているのか?

一つにはダービー卿の“立ち位置”が関係している。

マイラーたちの春の最大目標といえば安田記念だ。有力馬の陣営は安田記念から逆算してローテーションを組む。

そう考えると、ダービー卿は実に中途半端な時期に行われる。ここを叩いて安田記念に直行するには時期が早過ぎる。かといってもう1戦挟むと、1戦ごとの間隔が短くなる。

ハンデ戦ということも含め、有力馬がここに出走してくるメリットはあまりないのだ。

賞金を加算する必要がある4、5歳馬ならまだしも、安田記念で勝負になる6歳以上の馬がここを使ってくることはまずない。つまり、ここを使ってくる高齢馬は安田記念で勝負にならない馬、言い換えると弱い馬である可能性が高い。だから勢いのある4、5歳馬に屈するケースがほとんどなのだ。

なお、6歳以上で連対した2頭は以下のとおり。

オセアニアボス
ショウワモダン

この2頭はダービー卿よりグレードの高いGIIの別定戦で馬券になった経験を持っていた。

オセアニアボス スワンステークス3着
ショウワモダン 中山記念3着

GIIの別定戦で馬券になるくらいのレベルであれば、ここで馬券に絡むことも可能だ。一方、GIIIのハンデ戦レベルで足踏みしている高齢馬が勝ち負けするのは難しい。せいぜいうまくいって3着といったところだろう。

よって、6歳以上の高齢馬を軽視し、4、5歳馬を重視していくのがダービー卿の鉄則だ。

となると、この馬は危険な人気馬になるかもしれない。

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3走前にGIで掲示板に載っている。しかし、その舞台はこの馬が最も得意とする舞台だった。基本的にGIIIで馬券になるかどうかという善戦レベルの馬。ここでもそこそこ人気に支持されるだろうが、あまり重たい印は打ちたくない。