今回はダービー卿チャレンジトロフィーのローテーションについて書いていこう。
過去の歴史を振り返ると、明確な“好走ローテ”と“不振ローテ”があることが分かる。
どんなステップを踏んだ馬が強調できるのか、見ていくことにしよう。
中距離馬の不振
過去10年(9回)の前走距離別の成績を見ると、明らかな傾向が出ていることが分かる。
顕著なのは「距離短縮馬の不振」だ。
(1−1−4−34)
勝率3%
複勝率15%
単勝回収値14
複勝回収値61
ご覧のとおり、極めて低調な成績だといえる。
多くの重賞では距離短縮馬がいい成績を残している。距離不安がないことが大きな理由の一つだ。どんなに強い馬でも「距離が長い」という理由でコロッと負けてしまうことがある。しかし、そのレースの距離以上で走った経験を持っていれば、スタミナ不足で話にならないという事態にはならない。
また、現代競馬はスピード化しすぎていて、重賞を勝つために必要な底力を欠く馬が多くなっている。長い距離で走った経験があれば厳しいペースになっても対応できるし、重賞で必要な底力を補うことができる。
距離短縮馬というのは多くのメリットを持っているのだ。
しかし、ダービー卿では距離短縮馬が不振を極めている。一方、好成績を残してるのが、前走同じ距離で走った馬だ。
(6−6−5−64)
勝率8%
複勝率21%
単勝回収値104
複勝回収値132
ご覧のとおり、距離短縮馬の成績とは明らかに違う。
ではなぜこういった現象が起こるのか? 理由はいくつかあるが、ひとつはレースの番組表にある。
この時期、強い中距離馬なら産経大阪杯という選択肢もある。
しかし、ここを使ってくるということは中距離馬としては微妙な力しか持っていないということ。そういうケースが多い。よって、微妙な中距離馬がマイル専門のマイラーたちと競っても結果が出ないのだ。
他にも理由はいくつもあるが、とにかくダービー卿では短縮馬、中距離馬より、マイルを使ってきている馬のほうが強調できる。
となると、前走中距離を使っているこの馬のローテーションとしては好ましくない。
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前前走はマイルで快勝しているし、もともと中距離馬というよりマイラーである。そういう意味ではあまり気にしなくてもいいかもしれないが、人気になることが濃厚であることを考慮すると、あまり好ましいローテーションではない。