今回は弥生賞に出走する有力馬の1頭、クラリティスカイについて考えていこう。

新設重賞のいちょうステークスを制し、実力の問われる阪神マイルで行われた朝日杯フューチュリティステークスで3着に好走した。

上位と拮抗した人気に支持されそうだが、果たして好走の可能性はあるのだろうか?

懸念される“血の呪縛”

クラリティスカイのネックとなるのが、なんといっても血統だろう。

父クロフネは隠れ芝種牡馬(ダート種牡馬と思われがちだが、大物は皆芝馬)であるが、あくまでも短距離血統である。GIを勝ったクロフネ産駒は4頭。いずれもマイル以下であり、そもそも牡馬は1頭しかいない。

フサイチリシャール 朝日杯FS1着
スリープレスナイト スプリンターズS1着
カレンチャン スプリンターズS、高松宮記念1着
ホエールキャプチャ ヴィクトリアマイル1着

芝の中距離重賞では期待値が低いわけだ。

実際、芝2000m以上の重賞におけるクロフネ産駒の成績は……

(0―5―5―89)
勝率0%
複勝率10%
単勝回収値0
複勝回収値31

ご覧のとおり、1勝もしていない。

エクスキューズがあるとすれば、弥生賞でブラックシェルが2着に、トリップが3着になっていることだろうか。よって、3着までに来る可能性を消そうとは思わない。

ただ、99頭が走って1勝もしていない種牡馬の産駒を、軸にするのが懸命なことだろうか? 1着の可能性が限りなく低くく、回収値も低調なわけだから、期待値は高くない。

100頭目に念願の勝利を挙げられれば劇的だ。クロフネ産駒として一大快挙である。しかし、評価としてはよくても消しに近いヒモ、くらいが妥当ではないだろうか。

最近はエピファネイアが“シンボリクリスエスの呪縛”を打ち破ったわけだが、彼の母はシーザリオだった。クラリティスカイには母系の助けがないことを考えると、ここで単勝を買うのはかなりの“冒険”と言わざるを得ない

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ちなみに期待する穴馬、もう1頭はこの馬だ。

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前走は勝ち馬にこそ差をつけられたものの、悪くない競馬で賞金を加算。3走前はレベルの高いメンバーが集った中、掲示板を確保した。最後はキレ負けしてしまったものの、その他のメンバーのその後の活躍を見れば、価値あるレースだったことが分かる。

血統的にはクラシック本番でどうこうというより、トライアルでこそ買うべき馬だ。人気はないだろう。激走に期待するしかないのでは?