今回は東京スポーツ杯2歳ステークスの血統に関して、再び検証していくことにしよう。
クラシックに続く出世レースで強調できる血統とは何なのか? 前回の検証結果を交えつつ、考察していくことにしよう。
血統と瞬発力の裏付け
まず、前回の血統考察を未読の方はこちらを読んでから下に進んでください。
・東京スポーツ杯2歳ステークス血統予想│的中への3つのポイント
前回の検証で「サンデー系天下の始まり」と書いた。クラシックにつながる舞台、しかも東京競馬場の中距離なのだから瞬発力に秀でたサンデーサイレンス系が猛威をふるうのは当然だ。そして今回、より注目していきたいのが……
母父サンデーサイレンス系
である。というのも、父サンデー系以上に、母父にサンデーの血を持つ馬が驚異的な好走率を記録しているのだ。
母父サンデー系
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
5- 1- 3-11/20 | 25.0% | 45.0% | 202 | 108 |
集計期間:2005.11.19 ~ 2013.11.16
※不良馬場だった2011年は除外
ご覧のとおり、驚異的な数字を記録している。ではなぜ、父サンデー系より母父サンデー系のほうが強調できるのだろうか?
母父サンデーが走る血統的理由
一つ考えられるのが、父サンデー系が飽和状態になっている点だ。父サンデー系は能力が高いため、需要がある。しかし、サンデー系が増えすぎているため、つけられる牝馬(非サンデー系牝馬)は限られている。その結果、父サンデー系につける牝馬の質は高くないケースが多い。
一方、父非サンデー系の種牡馬は、良血のサンデー系牝馬に種付けができる。だから父サンデー系の馬より、重賞で走れる“血統的な裏付け”を持っている場合が多いのだ。GIクラスまでいくと、さすがに超良血のサンデー系に負けてしまうが、クラシックトライアルレベルのレースであれば出番は十分にある。実際、好走馬を見ていくと、ほとんどが近親に重賞勝ち馬がいた。
重賞で走るにふさわしい血を持った馬が母父サンデー系には多いということだ。
瞬発力を足せば……
ただ父非サンデー系は瞬発力の面で父サンデー系に劣っている。母父にサンデーの血を持っていたとしても、最も影響を受けるのは父の血だ。母父がサンデー系だからといって、メイショウサムソン産駒やシンボリクリスエス産駒から父サンデー系を凌駕する快速馬が出るなんて、まずありえない。
では、どんな母父サンデー系を買えばいいのか? 答えは簡単。優れた瞬発力を使える裏付けを持った馬を買えばいいのだ。
・母父サンデー系
・前走上がり2位以内
・一桁人気
この条件に合う馬を抽出すると……
母父サンデー系
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
5- 1- 3- 5/14 | 35.7% | 64.3% | 289 | 154 |
集計期間:2005.11.19 ~ 2013.11.16
※不良馬場だった2011年は除外
なかなか信頼性の高い数字といえるだろう。
母父サンデー系かつ瞬発力を使える馬
これが東スポ杯2歳Sの“狙い目”なのだ。
今年、この条件に合致するのは2頭。特にこの馬には注目している。
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近親にメイショウサムソン、ミトラらがいる良血馬。前走の大勝で人気になるのが嫌だが、ここでも好勝負だろう。