今回はマイルチャンピオンシップで上位人気に支持されるミッキーアイルに関して書いていこう。

デビューから破竹の勢いで連勝街道を突き進み、NHKマイルカップを制して3歳マイル王者に輝いた。安田記念では馬場に泣いて惨敗に終わったが、秋初戦のスワンステークスでは古馬を抑えて勝利。ここでも有力馬の1頭だろう。

そんなミッキーアイルをどう評価すればいいのだろうか?

ミッキーアイルの不安要素

戦績を見るといかにも人気になりそうな馬だ。京都で絶好調のディープインパクト産駒。前走のスワンステークスでは古馬を一蹴し、不良馬場だった安田記念を除けば(6−1−0−0)と抜群の安定感を誇っている。

では、素直に買っていいのか?というと、そう簡単な問題ではない

盤石そうに見えるミッキーアイルにも不安要素は複数ある。

例えば脚質だ。

マイルCSでは前向きすぎる馬はそれほど強調できない。過去10年のデータを見てみると……

逃げ(0−1−0−9)
前走逃げ(0−0−0−16)

と、ほとんど馬券に絡めていないのだ。

これはかなり極端な成績だ。なぜなら、京都の芝は前が止まりにくくなることが多い。だから、基本的に逃げ馬の期待値が高い。2011年以降、京都の重賞で逃げた馬の成績を見てみよう。

2014年(4−2−0−12)
2013年(3−2−2−13)
2012年(4−3−0−13)

ご覧のとおり、かなり優秀な成績が残っている。それなのにマイルCSで逃げ馬がほとんど走れていないというのは気になる点だ。

おそらくこれはコース形態とレース質が影響している。京都の外回りコースは3コーナーから坂を下る。差し馬にとっては加速をつけられるため、いいとされる。一方、逃げ馬にとってはコーナーでペースを落ち着け、直線に余力を残したいところだ。しかし、坂によってペースを落とすことができない。よって、余力を残せないまま、直線を迎え、沈んでいってしまうのだ。

今年、前走逃げたのはミッキーアイルとサンレイレーザーのみ。だがサンレイレーザーは前走初めて逃げた馬だ。今回もその奇策を使ってくるかは疑問で、現実的にはミッキーアイルがハナに立つと考えて良さそう。となると、この不利を克服できるのか、不安視される。

他にもミッキーアイルには明確な不安要素が、少なくとも3つ存在している。

長くなってしまったため今回はここまでにするが、戦績がいいからといって安易に買っていい馬ではないということだ。

なお、ミッキーアイルはスワンSを57キロで制し、今回は56キロ。一方、古馬は56キロから1キロ増えるため、「勝負付けは済んだ」という論調を目にする。しかし、決してそんなことはない。必ず巻き返してくる馬はいるはずだ。

例えば私は現時点で、この馬に注目している

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京都適性の高さは証明済み。距離延長でも確かな末脚を示し、好勝負を演じてくれるはずだ。