今回は1番人気が確実のヌーヴォレコルトについて触れていこう。
桜花賞で3着となり、オークスでは断然の1番人気ハープスターに完勝。GI馬の仲間入りを果たした。
ここでも実力上位であることは間違いないが、なぜ「本命にできない」のだろうか?
本命にできない理由
はじめに言っておくと、ヌーヴォレコルトのオークスはフロックではない。
「ハープスターが自滅しただけで、位置取りさえ悪くなければ差しきっていた」という声もあるだろう。しかし、それも含めて競馬だ。操作性の高さ、馬群をもろともしない精神力も含めて競走馬の強さであり、世代トップと言われるハープスターのそれを完全に上回ったのが、あのオークスだった。
しかし、そんなヌーヴォレコルトを今回は本命にしたくない。それはなぜなのか?
答えは「ハーツクライ産駒だから」。
春、フローラステークスでマジックタイムが1番人気に支持された際に同じような記事を書いたが、とにかくハーツクライ産駒というのは1番人気で信頼できない。
以下は重賞におけるハーツクライ産駒の人気別の成績だ。
◆ハーツクライ産駒成績
集計期間:2010. 9. 5 ~ 2014. 9. 7
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人気 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1番人気 5- 3- 1- 12/ 21 23.8% 42.9% 64 60
2番人気 3- 5- 5- 13/ 26 11.5% 50.0% 73 85
3番人気 4- 4- 0- 12/ 20 20.0% 40.0% 162 85
4番人気 0- 4- 1- 7/ 12 0.0% 41.7% 0 92
5番人気 2- 1- 2- 8/ 13 15.4% 38.5% 211 107
6番人気 2- 1- 1- 14/ 18 11.1% 22.2% 137 72
7番人気 2- 2- 2- 16/ 22 9.1% 27.3% 119 114
8番人気 0- 0- 2- 13/ 15 0.0% 13.3% 0 50
9番人気 0- 2- 0- 7/ 9 0.0% 22.2% 0 167
10番人気 1- 2- 1- 3/ 7 14.3% 57.1% 325 494
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いかがだろうか? 1番人気の成績が非常に低調なのがお分かりいただけるだろう。
1番人気より2番人気のほうが好走率が高いし、3、4、5番人気の好走率と変わらない。回収値は2〜7番人気より低く、信頼性が低いことが分かる。
ハーツクライ自身がそうだった。1番人気の菊花賞で7着と惨敗を喫し、4番人気に甘んじた有馬記念でディープインパクトを破ったのだ。産駒もこの特徴を確実に受け継いでいる。
ということでヌーヴォレコルトはここで負けてもらって、人気を落とした本番で買う、というのがハーツクライ産駒のセオリー的な攻め方だろう。
反対に上位人気の中であればこの馬の信頼性は高いだろう。
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