今回は菊花賞におけるディープインパクト産駒の立ち位置に関して検証していこう。

秋華賞の検証の際に書いたが、ディープインパクト産駒は京都重賞における特注血統だ。

2014年の京都芝重賞(1600〜2400m)における成績を見てみると……

◆ディープインパクト産駒成績
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2014.10.19
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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8- 4- 3- 8/23 34.8% 65.2% 188 116
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ご覧のとおり、すさまじい成績を残している。

秋華賞ではショウナンパンドラが勝利し、先々週の京都大賞典ではラストインパクトとトーセンラーが馬券に絡んだ。

何よりすごいのは、ディープインパクト産駒が出走した過去18回の重賞では、すべてのレースで馬券に絡んでいるという点だ。

京都の重賞では、ディープインパクト産駒というだけで買う理由としては十分なのである。

では、菊花賞でもディープインパクト産駒が躍動するのか?

横たわる不安要素

結論から言えば、絶対的な信頼は置けない

なぜなら、ディープインパクト産駒は3000m以上のレースでいまだに未勝利だからだ。

◆ディープインパクト産駒成績
集計期間:2011.10.23 ~ 2014. 5. 4
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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0- 4- 2-18/24 0.0% 25.0% 0 84
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事実、今年の京都芝重賞でディープインパクト産駒が絡まなかったレースはスプリント戦のシルクロードSと天皇賞春だった。

天皇賞春ではダービー馬のキズナが1番人気に支持され、サトノノブレスが6番人気、ラストインパクトが7番人気とまずまずの評価を受けていた。

しかし、キズナは(故障の影響があったかもしれないが)4着に敗れ、残り2頭も馬券圏外に沈んでいる。

昨年の菊花賞ではサトノノブレスがシンボリクリスエス産駒のエピファネイアを捉えきれなかった。さらに2012年の菊花賞にはディープインパクトが7頭と大挙して押し寄せた。しかし結果は……

4着 ベールドインパクト(10番人気)
6着 ロードアクレイム(3番人気)
7着 ダノンジェラート(12番人気)
9着 マウントシャスタ(2番人気)
10着 エタンダール(8番人気)
11着 ニューダイナスティ(13番人気)
13着 アーデント(16番人気)

2、3番人気に支持されていたものの、1頭も馬券に絡めなかった。

つまり、ディープインパクト産駒は菊花賞におけるダンスインザダーク産駒のように「それだけで買い」というタイプの存在ではないのだ。

母系との兼ね合いを考え、買うかどうか、考えていかなければいけない。

今年、出走するディープインパクト産駒は……

トーセンスターダム
ワールドインパクト
サトノアラジン

どの馬を買って、どの馬を消すべきなのか。じっくり考えていきたい。

なお、現時点での評価をお伝えしておこう。

ディープインパクト産駒の評価(J)とは↓
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最終的には土曜日の馬場を考慮して決めるが、おそらくこの評価がそのまま印になるだろう。