今回はセントライト記念で強調できる実績に関して書いていこう。
歴代好走馬が保持した共通点とは何なのだろうか?
好走馬に共通した実績
今年は中山芝2200mではなく、新潟2200mで行われる。だから歴代好走馬の共通点を探っても意味が無いように思える。
しかし、2200mという共通点は大いなるヒントを我々に与えてくれる。
歴代好走馬に共通し、今年も重要な要素になると推測される実績……それは……
非根幹距離実績
である。
根幹距離と非根幹距離ではレース質が異なる。そして瞬発力レースになりやすい根幹距離と、持続力レースになりやすい非根幹距離では求められる適性が全く異なる。
例え根幹距離で実績を積み重ねてきても、非根幹距離への適性が低い場合がある。そういう馬はこのレースではいらない。反対に根幹距離で勝てなくても、非根幹距離で勝ってきた馬なら今回も強調できる。
例えば「根幹距離馬」と「非根幹距離馬」でどれほど戦績が違うか、わかり易い例を見てみよう。
根幹距離馬の代表といえば、ウオッカだ。
ダービーを制し、天皇賞秋やジャパンカップを制した名牝の戦績を振り返ってみると……
根幹距離
(10−2−3−1)
非根幹距離
(0−3−1−3)
※海外は除く
ご覧のとおり、根幹距離では二桁勝利を挙げているにもかかわらず、非根幹距離では1勝もしていない。
圧倒的1番人気に支持された毎日王冠で2年連続敗退するなど、明らかに苦手としていた。
一方、非根幹距離馬の代表といえばマツリダゴッホだ。
根幹距離
(1−2−0−8)
非根幹距離
(9−0−1−5)
※海外は除く
ご覧のとおり、どちらを得意としているかは一目瞭然だろう。
これは極端な例だが、多かれ少なかれ、それぞれの馬に得意不得意はある。
セントライト記念が行われる舞台は2200mの非根幹距離だ。だからこそ、非根幹距離で結果を残せるという裏付けがあるに越したことはない。
歴代好走馬を振り返ってみると……
2013年
1着 ユールシンギング(3番人気)
非根幹距離(2−2−1−1)
2着 ダービーフィズ(5番人気)
非根幹距離1勝
ラジオNIKKEI賞0.3秒差の6着
2012年
2着 スカイディグニティ(14番人気)
非根幹距離1勝
3着 ダノンジェラート(4番人気)
非根幹距離1勝
2011年
1着 フェイトフルウォー(6番人気)
非根幹距離1勝
東スポ杯2歳S3着
2着 トーセンラー(3番人気)
非根幹距離2勝
きさらぎ賞1着
3着 サダムパテック(1番人気)
東スポ杯2歳S勝利
過去3年だけ振り返ったが、多くの馬が実績を持っていた。特に穴を開けた馬たちには、それなりの非根幹距離実績があった。
・非根幹距離レースで勝利
・非根幹距離重賞で好走(負け過ぎないこと)
この2つを持った馬がいた場合、要注意が必要だ。
となると、この馬の適性がとても高いことは明白だろう。
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キャリアで上げた勝利はすべて非根幹距離。重賞制覇も経験している。メンバー内で非根幹距離適性は屈指。ここでも好勝負可能だろう。