今回は京都大賞典の穴馬の条件に関して書いていこう。
結論から言えば、京都大賞典では「上がり」が重要なファクターになる。
京都大賞典は「先行して惰性で逃げ粘って馬券になる」ことが極めて難しいレースなのだ。
過去10年の上がり別の成績を見てみると、はっきりと分かる。
◆脚質上り別集計
集計期間:2004.10.10 ~ 2013.10. 6
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脚質上り 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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3F 1位 5- 5- 0- 3/ 13 38.5% 76.9% 353 272
3F 2位 4- 2- 2- 2/ 10 40.0% 80.0% 1764 541
3F 3位 1- 0- 4- 5/ 10 10.0% 50.0% 91 139
3F ~5位 0- 3- 2- 16/ 21 0.0% 23.8% 0 68
3F 6位~ 0- 0- 2- 55/ 57 0.0% 3.5% 0 7
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ご覧のとおりだ。上がり6位以下だった馬は1番人気2頭を含む19頭が5番人気以内に支持されていたが、馬券になったのは2頭のみ。しかし、その2頭は2番人気3着と人気を裏切っていた。
一方、上がり2位以内の脚を使った馬はすさまじい成績を残している。
馬券圏内に去った5頭にしても……
2012年
フミノイマージン
1番人気4着
フォゲッタブル
10番人気5着
2011年
ジャガーメイル
2番人気4着
2008年
メイショウカチドキ
10番人気4着
2007年
ダンスアジョイ
8番人気4着
ご覧のとおり、全頭が掲示板に載っていて、馬券まであと一歩のところまで来ていた。しかも二桁人気のフォゲッタブルやメイショウカチドキといった馬まで馬券になりかけた。
つまり、京都大賞典で狙うなら「速い上がりを使える馬」に限るのだ。
では具体的にどんな馬を買っていけばいいのか?
まずは前走、速い上がりを使った馬を買うのがセオリーだろう。
・前走上がり5位以内
・当日7番人気以内
上記を満たした馬の成績は……
集計期間:2004.10.10 ~ 2013.10. 6
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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8- 7- 6-17/38 21.1% 55.3% 158 149
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ご覧のとおり、2頭に1頭以上が好走している。しかも回収値も凄まじい。基本的に前走、速い上がりを使っていない馬でないと勝負にならないのだ。
では、前走上がり6位以下だったにもかかわらず、好走した馬たちはどんな特徴を持っていたのか?
2013年
1着 ヒットザターゲット(11番人気)
4走前に上がり最速で小倉大賞典を制覇
新潟大賞典を上がり2位で制覇した経験もあり
3着 トーセンラー(2番人気)
前走は宝塚記念
宝塚記念を除く近5走はすべて上がり3位以内
2012年
2着 オーケンブルースリ(7番人気)
京都大賞典(1−1−1−0)という超リピーター
この3走すべてで上がり3位以内を記録
3着 ギュスターヴクライ(3番人気)
前走は天皇賞春
天皇賞春を除けばキャリア16走中14走で上がり3位以内を記録
2011年
2着 ビートブラック(4番人気)
菊花賞で先行して3着
※後に天皇賞春を制すなど、京都の中長距離に強かった
2009年
1着 オーケンブルースリ(3番人気)
前述
3着 トーセンキャプテン(7番人気)
上がり3位以内の脚を使って重賞2勝
2走前、札幌記念で上がり最速(5着)を記録
2008年
3着 アイポッパー(7番人気)
前走は目黒記念で58.5キロを背負う
上がり3位以内の脚を使って重賞2勝
天皇賞春3着、豪コーフィールドC2着の実績あり
2005年
2着 コイントス(9番人気)
有馬記念3着の実績あり
まず前走、速い上がりを使えなかった理由が、「レベルの高いGIだったから」という馬が何頭か見受けられる。
前走、速い上がりを使えなかったとしても、それまでのキャリアで何度も速い上がりを使った馬は要注意なのだ。同様に速い上がりを使って重賞を制覇した経験がある馬も注意が必要。
上がり実績がないにもかかわらず馬券に絡んだ馬というのは、ビートブラックやアイポッパー、コイントスのように、GIで好走した経験のある強力な先行馬だった。
つまり……
・前走上がり5位以内
・秀逸な上がり実績
・GI好走歴のある先行馬
上記のパターンに該当しなければ、京都大賞典で好走するのは極めて困難なのだ。
これだけでは対象馬が多いため、更に絞ってく作業が必要だが、だからこそ、これに該当しなければ安心して切っていよいわけだ。
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前走上がり2位を使い、キャリアを通じて安定して速い上がりを使っている。速い上がりを使って京都の重賞で好走した経験もあるだけに、侮れない存在だ。