今回は札幌2歳Sの好走血統に関して書いていこう。

過去の好走馬の血統を振り返り、共通点を探していきたい。

札幌2歳S、過去5回好走馬血統

札幌2歳2

ポイントその1 ダービー馬

札幌2歳Sは2歳重賞の中では権威のある方で、ラジオNIKKEI杯2歳Sや東スポ杯2歳Sと同じく出世馬を多く輩出している。(少なくとも夏場に行われる重賞の中では別格)

過去5回、馬券になった馬だけ見ても……

コディーノ
ゴールドシップ
アヴェンチュラ
ロジユニヴァース

3頭のGI勝ち馬、1頭のGI好走馬(3歳以降のGI)を出している。つまり、比較的レベルの高い重賞ということだ。

だから、王道血統の実力馬がそのまま好走する傾向にある。

過去3回だけ振り返っても……

2012年
1着 コディーノ(3番人気)
父キングカメハメハ
→ダービー馬

2着 ラウンドワールド(1番人気)
父ディープブリランテ
→ダービー馬。種牡馬としてダービー馬キズナらを輩出

2011年
1着 グランデッツァ(1番人気)
父アグネスタキオン
→種牡馬としてダービー馬ディープスカイを輩出

2着 ゴールドシップ(2番人気)
父ステイゴールド
→種牡馬としてダービー馬オルフェーヴルを輩出

2010年
1着 オールアズワン(3番人気)
父ネオユニヴァース
→ダービー馬。種牡馬としてダービー馬ロジユニヴァースらを輩出

2着 アヴェンチュラ(2番人気)
父ジャングルポケット
→ダービー馬

3着 アドマイヤセプター(1番人気)
父キングカメハメハ

ご覧のとおり、ダービーと縁のある王道血統の馬が好走していた

実力が問われることに加え、瞬発力レースになりやすい点(ラップ検証を参照)も王道血統が走る要因となっている。

なお、王道血統が走るレースというだけあり、大荒れすることはあまりないという点も頭に入れておきたい。

ポイント2 ノーザンダンサーの血

あまり荒れることのない札幌2歳Sで穴馬を見つけようとするなら、注目するべき血は決まってる。それは……

ノーザンダンサー

である。

歴代の穴馬を見ていくと、ほとんどの馬がノーザンダンサーの影響を色濃く受けた馬だった。過去5回、4番人気以下で好走した5頭を見てみると……

2012年
3着 エデンロック(9番人気)
父フレンチデピュティ(ノーザンダンサー系)

2011年
3着 マイネルロブスト(5番人気)
父ゼンノエルシド(ノーザンダンサー系)
母父メジロライアン(ノーザンダンサー系)

2009年
2着 モズ(4番人気)
母父Storm Boot(ノーザンダンサー系)
母母父チーフズクラウン(ノーザンダンサー系)

3着 アーバンウィナー(5番人気)
母母父ノーザンテースト(ノーザンダンサー系)

2008年
2着 イグゼキュティヴ(5番人気)
父チーフベアハート(ノーザンダンサー系)
母父アスワン(ノーザンダンサー系)

ご覧のとおり、すべての馬がノーザンダンサーのラインを3代以内に持っていたし、アーバンウィナー以外はかなり色濃く持っていることが分かる。

開催が進むに連れて馬場はタフになっていく。だから淡白なミスプロ系などのダート血統より、豊富なスタミナを誇るノーザンダンサーの血が強調できるわけだ。

ということでポイントは「王道血統」と「ノーザンダンサー」である。今年、この2つを満たしている出走馬といえばこの馬だ。

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父はダービー馬で、母父はノーザンダンサーの血を引いている。2歳重賞に強い厩舎ということもあり、有力馬の1頭として見て良さそうだ。