歴代の穴馬たちからヒントを探せ!
前回はオークスの枠順の明暗について検証した。
どの枠が良くて、どの枠が微妙なのか、明確に分かったと思う。
今回は歴代の穴馬たちを見ていき、人気薄ながら激走した馬たちの共通点を探っていこう。
激走馬の共通点
過去6年のオークスを見てみると、4番人気以下で激走した馬は11頭いる。
この11頭は以下の3つのタイプに分類することができる。
・内枠
・逃げ馬
・不当人気(十分な実績)
一つ一つ見ていこう。
内枠
この記事でも書いたように、オークスでは基本的に内が有利だ。
内枠を引けば距離ロスを防ぐことができるし、しっかりと脚をためることができる。そうすれば直線の長い府中でも最後の直線ではじけられる。
具体的には3枠6番までに入った馬が強調できると言ってよいだろう。
メイショウマンボ 3番
アイスフォーリス 3番
エリンコート 4番
アグネスワルツ 2番
エフティマイア 6番
ご覧のとおり、これだけ多くの穴馬が内枠から激走していた。内枠に入った馬には十分注意が必要だ。
逃げ馬
競馬の常識をくつがえすための最も簡単な方法とは?
その答えは「逃げ」である。
どんなに人気薄でも、どんなに力が劣る馬でも、どんなにデータ的に消しの馬でも、逃げた場合にはすべての常識をくつがえす可能性を秘めている。
・気分よく逃げたことで力を発揮できる
・ペースを読み間違えて差し馬が差しそこねる
・直線で詰まるなど不利を受けることがない(自分との戦い)
など、あらゆる意味で逃げというのは常識をくつがえす可能性を秘めた走法なのだ。
ましてやオークスはどの牝馬にとっても未知の距離であり、不安要素が多い舞台だ。だから「一か八かの逃げ」が決まるケースもある。
ピュアプリーゼ
アグネスワルツ(実質的な逃げ馬)
この2頭が逃げに寄って成果を挙げている。
不当人気(十分な実績)
残る穴馬は5頭。このうち4頭に関してはオークスで走ってもおかしくない実績があった。
ジェルミナル(桜花賞3着)
トールポピー(阪神JF1着)
レジネッタ(桜花賞1着)
サンテミリオン(複勝率100%+フローラS快勝)
最初の3頭はGIで馬券になった経験がある世代屈指の実力馬だった。距離不安や別路線組の台頭などもあって人気を落としていたが、実力は折り紙つきだったわけだ。
そしてサンテミリオンはデビュー以来(3−0−1−0)と複勝率100%、フローラSで快勝するなど、十分な力を見せていた。にもかかわらず、大外枠18番を引いてしまったこともあって人気を落としていたのだ。
エバーブロッサムに関しては上記3つの項目には該当しないが、血統的に抜群だったため、好走できたと考えられる。
まとめると……
・内枠
・逃げ馬
・不当人気(十分な実績)
この3つに該当しなければ、よほどのプラス要素がない限り、穴馬が好走することは困難ということだ。
ということで枠順発表を受けて、最も面白いと思う穴馬を紹介しておこう。
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枠順はバッチリ。脚質的にもこの枠を生かせるタイプだ。うまく立ち回れれば、馬券圏内に突っ込んでくるのも夢ではない。