枠順の重要性

前走は生産者の立場からオークスというレースを紐解いてみた。

生産者にとってクラシックがどれほど重要なレースか知ることで、どの牧場で生産された馬が強調できるのか、分かったはずだ。

今回はオークスにおける枠順の重要性について解き明かしていこう

距離ロスをなくすために……

3歳牝馬にとって府中の2400Mという舞台はかなり過酷な舞台だ。

2400M自体経験していない馬がほとんどだし、桜花賞路線を歩んできた組の中にはマイルより長い距離で走ったことのない馬も少なくない。

よって、最大の不安が「距離」と言える。

その距離に対する不安を最も軽減させてくれる枠順……それは言うまでもなく「内枠」だ。

オークスはコーナーが4回。つまり、外枠に入ると4回分、距離をロスするリスクを負うことになる。一方、内枠に入れば内ラチ沿いを進めるため、距離をロスするリスクが低い。

多少力の劣る馬でも、枠順次第では好走できるということだ。

実際、過去10年の枠順別の成績を見てみると……

◆枠番別集計(※9番人気以内のみ集計)
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枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1枠 1- 2- 1- 5/ 9 11.1% 44.4% 130 184
2枠 3- 1- 1- 8/13 23.1% 38.5% 516 178
3枠 0- 1- 2-11/14 0.0% 21.4% 0 60
4枠 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 12 23
5枠 1- 1- 3- 6/11 9.1% 45.5% 60 146
6枠 0- 0- 2- 4/ 6 0.0% 33.3% 0 106
7枠 3- 1- 1- 6/11 27.3% 45.5% 333 152
8枠 2- 1- 0-12/15 13.3% 20.0% 39 82
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複勝回収値を見てほしい。1、2枠が揃ってワンツーとなっている。複勝率も44%、39%と高い。

7枠の成績が良いところを見ると、外枠が極端にダメということではないが、やはり穴馬を探し出したいのなら内枠から選ぶのがベターな選択と言えるだろう。

ということでオークスの枠順発表には注目していきたい。

なお、内枠に入ったら面白いと思う穴馬を1頭紹介していこう。

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レースセンスが抜群だし、血統的にも距離は問題なさそう。内枠に入れば経済コースをするする通って穴を開けてくれるかもしれない。