レース質の違いとは?
今週は皐月賞トライアルの弥生賞を徹底的に検証していく。
皐月賞と同じ中山芝2000Mで行われるレース。そのポイントとは一体どこにあるのだろうか?
今回は検証第1回ということで、まずはレース質の違いから考えていこう。
弥生賞の舞台設定
弥生賞は2回中山開催の2週目に、芝2000Mで行われる。
皐月賞と同じ舞台ということもあって有力馬も数多く出走してくるレースだ。
もっとも、「では皐月賞を勝てる馬を買えばいいのか?」といえば、必ずしもそうではない。
なぜなら、弥生賞と皐月賞では好走するために求められる要素が全く異なるからだ。
例えば弥生賞が開幕間もない2週目に行われるのに対し、皐月賞は連続開催の最終日に行われる。当然、馬場は全く違う。
また、これも当然だがメンバーレベル的にも皐月賞のほうが高いため、レースの質も全く違ってくる。
過去2年の弥生賞と皐月賞の前後半のペースの違いを比較してみよう。
2013年
弥生賞 61.6−59.4
皐月賞 58.0−60.0
2012年
弥生賞 63.1−60.8
皐月賞 59.1−62.2
いかがだろうか? 違いは一目瞭然だろう。
弥生賞は2年連続で大幅な後傾ラップになっている。一方、皐月賞は2年連続で大幅な前傾ラップだ。
弥生賞はトライアルらしく、緩いペースになりやすい。だから、本番の皐月賞では絶対に好走できないような血統の馬が好走できてしまう。
一方、皐月賞は厳しい流れになることがほとんどだ。だから、厳しいペースに対応できる血統をしていなければ好走できない。
つまり、この2つのレースは舞台こそ同じだが、求められる要素が全く違うのだ。
実際、過去4回(※3年前は皐月賞が東京開催だったため除外)の弥生賞で馬券になった12頭中、皐月賞で好走できたのはヴィクトワールピサとコディーノのわずか2頭だ。
だから弥生賞では、緩んだペースで台頭してくる血統の馬を買う必要がある。そして、本番の皐月賞で買いたい血統の馬は抑え程度にしておいたほうが懸命といえるのだ。
弥生賞を考えていく上で、この皐月賞との違いは絶対に頭に入れておくべきだろう。
ではどういった血統の馬を買っていけばいいのだろうか? 弥生賞で狙うべき血とは、ズバリこれだ。
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