今回は素質馬が集まる東京スポーツ杯2歳Sについて考察していく。
過去の好走馬を見ると、ダービー馬のディープブリランテを始めとしてJC馬ローズキングダムや凱旋門賞2着のナカヤマフェスタなど、後のGI馬がズラリ。
今年もここからGIへと歩みを進める馬が出ることは間違いないだろう。では、東スポ杯2歳Sのポイントとは一体何なのだろうか?
レベルの高い素質馬の凌ぎ合い
東スポ杯2歳Sは「東京芝1800M」で行われる。秋が深まった11月、2歳馬の有力馬がデビューを終えて、ここを目標に出走してくる馬も多い。
だから毎年ハイレベルな一戦となる。昨年の好走馬こそ、まだGI勝ちがないものの(それでもコディーノは朝日杯2着、皐月賞3着)、それまでの4年は必ず後々GIを勝つ馬が必ず出ているくらいだ。
よって、ここでは「好調馬」しか走れない。実際、過去5年で好走した15頭の前走の成績を見てみると、(14―0―0―1)。なんと、14頭が前走1着の馬だった。
しかも過去4年に限れば12頭全頭が前走1着馬。そして、「前走で上がり2位以内」の脚を使った馬だった。
直線の長い東京芝1800Mという本格派のコースでは、速い上がりが求められるのは当然のこと。しっかりとした末脚が使えた馬のみが、好走していたということだ。
東スポ杯2歳Sの血統面
次に血統面についてだが、注意したいのは2つ。「ミスプロ系」と「グレイソヴリン系」だ。
まずミスプロ系から。何度も書いてきているが、2歳重賞ではある程度の完成度が問われるため、早熟性が鍵になる。
昨年はコディーノを始めとして父ミスプロ系(キングマンボ系)が馬券圏内を独占。過去5年で見ると、ローズキングダムやブレイクランアウト、サンカルロなど、父か母父にミスプロの血を持った馬が7頭存在した。
そしてグレイソヴリン系は、持続的なスピードを持ち味としている。東京は直線が長く、一瞬の切れ味だけでは乗り切れないため、持続力のある血統が強調できるのだ。
となると、「前走上がり1位で1着」で「グレイソヴリンとミスプロの血」を持っているこの馬は馬券から外せなさそうだ。
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