前回の検証ではエリザベス女王杯で「古馬が好走するための条件」を記した。
56キロという過酷な斤量が牝馬にどのような影響をあたえるのか、お分かりいただけただろう。
今回は別の角度から検証していく。エリザベス女王杯を「血統」というフィルターから見ていこう。
素軽さが仇となるエリザベス女王杯
牝馬が56キロを背負って2200Mを走る。これはかなり過酷なことだ。
素軽さが持ち味の馬にとってはなおさら厳しく、歴代の好走馬を見ても軽い血統の馬はほとんど好走できていない。
例えばネイティヴダンサー系(※ネイティヴダンサーはミスタープロスペクターの祖父。つまり、ミスプロ系も含む)を父か母父に持った馬の成績は散々なものだ。(※キングマンボ系は底力も持ち合わせているため、ここからは除外する)
キングマンボ系を除外したネイティヴダンサー系の過去10年の成績はと言うと……
(1―3―2―26)
勝率3%
複勝率18%
ご覧のとおり、成績は非常に低調なものだ。しかも好走した3頭を見ても、好走できた「確固たる理由」があった。父か母父がネイティヴダンサー系ながら好走した馬は……
ヴィルシーナ(2着)
スイープトウショウ(1着1回、3着2回)
オースミハルカ(2着2回)
このうち、ヴィルシーナは「好走」とは呼べない。彼女は昨年のエリザベス女王杯で1番人気に支持されながら、7番人気の伏兵に足下をすくわれて2着に甘んじている。
一方、スイープトウショウとオースミハルカに関しては「好走できる血統的な理由」が存在した。
その理由とは→
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この2頭の血統を見ても明らかに分かるとおり、エリザベス女王杯で「強調できる血統」は明確に存在する。その詳細はメルマガで明かしていこう。乞うご期待!