前回はエリザベス女王杯の「舞台設定」について考えてきた。
その過程で「実力が問われやすいレース」ということが分かったことに加えて、複勝率64%の“必殺ローテ”を紹介した。
今回も好走馬の傾向を見て、このレースの本質を探っていこう。今回のキーワードは「負担斤量」だ。
古馬が背負う重荷
エリザベス女王杯は負担斤量が56キロ。牡馬に換算すると58キロで、普段なかなか背負うことのない斤量となる。
特に牝馬にとって、斤量の重荷は牡馬以上に重くのしかかってくる。なぜなら、ほとんどの牝馬の武器は「切れ味」だからだ。
斤量が重くなればなるほど、切れ味は鈍る。だから持ち味が削がれてしまう。そうして凡走してきた有力馬は過去に何頭もいる。
だから、エリザベス女王杯では「56キロの克服歴」がとても重要になってくる。
56キロでも走れるというアドバンテージは、予想以上に大きいのだ。
実際、過去の連対馬を見てみると、ほとんどの馬が克服歴を持っていたことが分かる。
2012年
1着 レインボーダリア(7番人気)
前年エリザベス女王杯56キロで5着
2着 ヴィルシーナ(1番人気)
3歳馬
2011年
1着 スノーフェアリー(1番人気)
前年エリザベス女王杯 1着
欧州GI4戦連続57キロ以上で好走
2着 アヴェンチュラ(2番人気)
3歳馬
2010年
1着 スノーフェアリー(4番人気)
英・愛オークス 57キロで連勝
2着 メイショウベルーガ(2番人気)
前走京都大賞典56キロで1着
ご覧のとおり、過去3年だけ見たが「克服歴を持った馬」か斤量の軽い「3歳馬」しか連対圏には来ていないことが分かる。
今年も「斤量克服歴」を持った馬は他馬を一歩リードしていると言って良いだろう。
中でも、ある視点から見ると1頭の馬が浮上してくる。
過去10年、ある条件を満たした馬の成績がずば抜けて良いのだ。その条件を満たした馬の戦績はというと……
(2―5―3―10)
複勝率50%
複勝回収値208
ご覧のとおり、かなり高い確率で好走している。しかも複勝回収値は200を超えている。つまり、穴馬が激走しているということだ。
その「ある条件」は、メルマガで公開する。今回はこのファクターに合致している馬を時間限定で公開しよう。ちなみにこの馬は実力馬であるにもかかわらず、今回、確実に人気がない。
人気の盲点とも言えるだけに、「おいしい穴馬」になる可能性を大いに秘めている。
その馬の名は……
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