【アルゼンチン共和国杯2012】全頭診断！血統から見る出走馬評価／前編

重賞初勝利を狙うオーシャンブルー（C）阪神サラブレッドクラブ

血統面をはじめ、様々な角度からアルゼンチン共和国杯を検証してきた。

今回は、検証のまとめとして、全頭診断をお届けする。（今回は前編）

現時点での評価だが、週末の印に直結するかもしれない。それぞれが検証の内容にどのように該当するのかも含めてみていこう。

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アースシンボル
父トウカイテイオー、母父リアルシャダイ、母母父ニジンスキーというスタミナを感じさせる血統。しかし7歳という高齢に加えて、牝馬は（0−0−0−9）とまったく結果を残せていない点も気になる。ハンデは魅力だがさすがに近走も内容的に厳しいだけに……。

イケドラゴン
父ニューイングランドと母父サクラユタカオーはいずれも中距離で活躍した馬。特別、スタミナや底力を感じさせる血統ではない。父サンデー系もマイナス。7歳馬であり、3重苦。

オウケンブルースリ
父ジャングルポケット、母父シルヴァーデピュティという非サンデーサイレンス系で、凱旋門賞馬の血が流れている点はプラス。ただ昨年は1番人気ながら勝ちきれず、今年は7歳とさらに年を重ねた分どうか。

オーシャンブルー
父サンデーサイレンス系ではあるものの、ステイゴールドだけに大きなマイナスにはならない。母父は凱旋門賞馬ミルリーフの血を受け継ぐダッシングブレード。同馬はイタリア大賞典を勝ったくらいと、一級線のスタミナ馬ではないが、母父ダンシングブレーヴの血が光る。充実の4歳秋。もともと高いパフォーマンスを示してきた馬だけに、重賞初挑戦のここでも面白い一頭といえるだろう。

ギュスターヴクライ
有力馬の1頭。父ハーツクライはステイゴールドと同じく、サンデー系の中ではかなりスタミナのある種牡馬である。また母のファビラスラフインは秋華賞を制してジャパンカップで2着。悪くない血統をしている。ネックになるのは斤量だが、天皇賞春では3着に0.3秒差だけに克服できる可能性も。どちらにしてもここでも好勝負は必至だろう。

トウカイトリック
血統的には最高だがさすがに10歳馬で休み明けでは。。。狙いはここを叩いてステイヤーズSか。

トウカイパラダイス
普通の重賞であれば狙いたい馬だが、ここはかなりのスタミナを問われる舞台。父ゴールドアリュールは強調材料ではない。ただ、母父マルゼンスキーで母父セントサイモン系と、母系はかなりスタミナと底力を秘めている。春には同コースの目黒記念で2着。ここも可能性はある。

ということで、現時点で最も面白いと思っている1頭は、この馬。その馬の名は……

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