圧倒的な存在感を発揮するディープインパクト 【撮影】JIN
意外と知られていない種牡馬の真実に迫り、次なる激走馬を導き出す。
通称【ゲキ馬】。
今回は、“知られていない”というわけではないが、ドナウブルーの勝利を受けて改めて見ていきたいディープインパクトを取り上げる。
改めて見ると、やはりマイルでの強さは異常なのだ。
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競走馬時代には様々な距離をこなしたディープだが、種牡馬としてはマイルが最も得意と言っても過言ではないだろう。
リアルインパクト
マルセリーナ
ジェンティルドンナ
ジョワドヴィーヴル
ビューティーパーラー
GIは7勝しているディープ産駒だが、うち5勝はマイル。
まずはディープインパクト産駒の成績と、全種牡馬の平均値を比べて見ることにしよう。
ディープインパクト芝1600m 人気別集計
人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 39.5% | 71.6% | 83 | 89 |
2番人気 | 20.3% | 53.6% | 88 | 90 |
3番人気 | 15.2% | 30.3% | 75 | 58 |
全種牡馬を含む芝1600m成績
人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 28.7% | 58.8% | 72 | 78 |
2番人気 | 18.3% | 46.6% | 81 | 78 |
3番人気 | 15.1% | 41.9% | 89 | 85 |
(ディープ産駒は全馬、全種牡馬成績は過去1年)
ご覧のとおり、ディープインパクト産駒が圧倒的な戦績を残していることが分かる。1番人気の複勝率は実に7割。また一般的に1番人気の勝率は3割が目安だが、その数字も軽く超え、4割に迫る勢い。
しかも回収率に関しても優秀。1、2番人気ともに複勝率は約9割で、平均値を大きく超えている。人気馬しか集計していない(=人気薄の一発によって数字が跳ね上がっているわけではない)にもかかわらず、である。
さらにクラス別に見てみることにしよう。
ディープインパクト クラス別集計
クラス | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
新馬 | 30.4% | 60.9% | 76 | 81 |
未勝利 | 28.0% | 56.0% | 85 | 83 |
500万下 | 29.7% | 78.4% | 89 | 111 |
1000万下 | 11.8% | 17.6% | 44 | 31 |
1600万下 | 0.0% | 33.3% | 0 | 43 |
OPEN特別 | 66.7% | 83.3% | 168 | 110 |
G3 | 30.8% | 46.2% | 122 | 79 |
G2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
G1 | 25.0% | 62.5% | 108 | 123 |
※GIIは出走が3頭のみ。
500万クラスの成績が特に高いが、とりわけどのクラスでも安定した成績を残している。クラスの壁は存在せず、GIも既に5勝。無理に切ってはいけない種牡馬であることは間違いない。
ディープインパクト 年齢別集計(1、2番人気)
年齢 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
2歳・夏 | 50.0% | 91.7% | 110 | 103 |
2歳・秋 | 39.1% | 73.9% | 81 | 98 |
3歳・冬 | 24.2% | 57.6% | 79 | 89 |
3歳・春 | 25.0% | 66.7% | 93 | 97 |
3歳・夏 | 33.3% | 83.3% | 85 | 115 |
3歳・秋 | 0.0% | 22.2% | 0 | 36 |
4歳・冬 | 30.0% | 40.0% | 117 | 73 |
4歳・春 | 14.3% | 14.3% | 21 | 15 |
4歳・夏 | 75.0% | 100.0% | 312 | 172 |
まんべんなく高い数字。特に2歳の夏は圧巻で、勝率5割、複勝率9割超とダントツの数字を残している。
調べてみると特に夏場が良く、6月から9月までの複勝率はすべて80%を超えている。単複回収値も100超。夏は素直にディープインパクト。逆らうだけ無駄、ということが言えそうだ。
まとめると、マイルで人気になるディープインパクト産駒は素直に評価したほうが無難。むしろ逆らったら命取りになりかねない。そう、関屋記念でドナウブルーに逆らった私のように……。(自虐締め)